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今井印刷、写真集のバリエーション展開など独自の企画提案可能に

[Jet Press 720S導入事例]新しいことにチャレンジする機運が高まり、社内変革に

2020年3月6日ケーススタディ

 山陰地区の老舗書店グループとして知られる今井書店グループの(株)今井印刷(本社/鳥取県米子市富益町8、永見真一社長)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press 720S」を活用し、高画質・小ロット対応を武器とした企画提案型ビジネスを展開し注目を集めている。「従来の受注型ビジネスからの脱却」を目指す中で、同社はJet Pressをどのように活かしているのか。また、その取り組みは社内にどんな変化をもたらしているのか。常務取締役の古磯宏樹氏、プレス係 係長の脇坂努氏に話を聞いた。

古磯常務(左)と脇坂係長.jpg

企画・デザイン力を活かす武器として導入を決断

 今井書店グループは、1872(明治5)年の創業以来148年の歴史を持つ、山陰地区最大の書店グループ。今井書店の前身である今井郁文堂の活版印刷所として1884年に創業し、1999年に今井書店から分社化した。書籍などの出版物はもちろん、チラシやパンフレット、ポスターなどの商業印刷物も幅広く手がけている。2018年には、書籍のほか手帳やカレンダーなど、鳥取にまつわるオリジナルグッズを販売する通販サイト「イマコレ!」を立ち上げ、商圏拡大を図っている。

 そんな同社がJet Pressを導入した背景には、近年力を入れている企画・デザインの機能を活かしながら、時代に合った提案型ビジネスを展開していくという戦略がある。

 「私がこの会社に入ったのは13年前になるが、まず受注産業のスタイルを壊すことが必要だと感じた。つまり、自分たちで企画を考え、仕事をつくっていくということ。最近は企業も行政機関もコスト意識が高まり、情報発信の方法が変わってきている。印刷物は小ロット多品種の方向にシフトしている。その中で生き残っていくためには、印刷と企画・デザインの両方で勝負できるようにならなければならない。そんなビジネススタイルを実現するためのツールとして、Jet Pressの導入を決めた」(古磯常務)

Jet Press 720S

 同社が手がける仕事は、チラシをはじめとする商業印刷物が大きな柱になっているが、小ロット化の流れは加速する一方で、全体のボリュームも減少傾向にある。こうした状況から、従来のオフセット印刷のみで受け身のスタイルを続けていては、会社の成長は見込めないという危機感が、古磯常務にはあった。

 企画・デザインの力を活かす新しい武器として着目した「Jet Press 720S」。同社がとくに注目したのは再現性の高さだ。

 「写真のRGBデータをストレートに出力でき、しかも原画に忠実な色で再現できる。これには驚いた。クリエイターにとっても理想の世界ではないか。このJet Pressと企画・デザイン力があれば、どんなお客様にもアプローチできると確信した」(古磯常務)

 デジタルならではの機動力と、ずば抜けた再現性に、ビジネス拡大の可能性を感じたことが、同社のJet Press導入の決め手になった。

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古磯常務(左)と脇坂係長.jpg

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 そんな同社がJet Pressを導入した背景には、近年力を入れている企画・デザインの機能を活かしながら、時代に合った提案型ビジネスを展開していくという戦略がある。

 「私がこの会社に入ったのは13年前になるが、まず受注産業のスタイルを壊すことが必要だと感じた。つまり、自分たちで企画を考え、仕事をつくっていくということ。最近は企業も行政機関もコスト意識が高まり、情報発信の方法が変わってきている。印刷物は小ロット多品種の方向にシフトしている。その中で生き残っていくためには、印刷と企画・デザインの両方で勝負できるようにならなければならない。そんなビジネススタイルを実現するためのツールとして、Jet Pressの導入を決めた」(古磯常務)

Jet Press 720S

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 「写真のRGBデータをストレートに出力でき、しかも原画に忠実な色で再現できる。これには驚いた。クリエイターにとっても理想の世界ではないか。このJet Pressと企画・デザイン力があれば、どんなお客様にもアプローチできると確信した」(古磯常務)

 デジタルならではの機動力と、ずば抜けた再現性に、ビジネス拡大の可能性を感じたことが、同社のJet Press導入の決め手になった。

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