ユニプリント、総合印刷コンビナートでIridesse Production Pressが稼働開始
「紙」の価値向上へ〜4色+特殊トナーで新市場創出
2020年12月16日ケーススタディ
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高いアイキャッチ効果でパッケージ市場に進出
同社がIridesseを導入した狙いの1つは、パッケージ市場への展開だ。
近年、地域限定や季節限定などの商品が市場で数多く販売されている。各地域の名産品やクリスマスやバレンタインなど、地域特性やイベント毎に生産されるパッケージの種類は膨大だ。当然、その中で販売を左右するのは、消費者の購入意欲をかき立てるパッケージの存在だ。
「メタリックカラーやホワイト、あるいはピンク、クリアトナーなどを駆使することで消費者の目を引く、アイキャッチ効果の高いパッケージを制作することができる。その結果、商品の販売数が伸びて、顧客にメリットを提供でき、また、当社としても増刷やその他の商品パッケージの受注獲得にもつながっていく」(稲垣常務)さらに同社では、パッケージ印刷市場への展開に向け、Iridesseと合わせ、カッティングプロッターも導入している。これにより、高付加価値印刷からカット、成型までのトータルソリューションとして顧客に提供できる体制を構築している。
当面は、小ロット物を中心にCMYKの4色にゴールドやシルバーといった特殊トナーを取り入れたメタリックカラーで他にはない高付加価値かつ高品質な印刷物の提供に取り組んでいく。
「カタログやダイレクトメールなどにメタリックカラーを採用することで、従来の4色印刷よりも高級感のある印刷物として提供できる」(稲垣社長)
メタリックカラーデータ制作技術も自社の強みに
現在、特殊色とCMYKの掛け合わせによるメタリックカラーの制作で苦労している同社であるが、その労力も新たな価値提供の貴重なデータとして蓄積している。
稲垣常務は、「出力前に画面上でメタリックカラーを確認できるが、あくまでも擬似再現のため発色具合などは、実際に出力してみなければわからない。当然、想い描いた色表現と異なる場合もあるが、逆に想定外の色表現に巡り会うこともできるメリットもある」と説明する。しかし、この様々なメタリックカラーによる色再現のデータ制作技術を確立できれば、自社の強みとして転換できると稲垣常務は確信している。
そのため同社では、富士ゼロックスの協力を得て、メタリックカラーをはじめ、データ制作の勉強会を開催するなど、Iridesseの機能を最大限に引き出す取り組みを積極的に推進している。「営業は、特殊トナーの魅力を顧客に正確に伝え、またデザイナーは、特殊色を活かすデザイン制作と、それぞれの部門で、その価値を理解、共有しなければ、真の付加価値を創出することはできない」(稲垣常務)
さらに稲垣社長は、この取り組みを取引関係のある商業デザイン制作会社やパッケージ企画会社と連携して展開していくことを計画している。
「メタリックカラーを活用したデータ作成について学んでもらうことで、同業者やデザイナーが、それぞれの創意工夫を盛り込んだ新たな印刷物が生まれてくる。そのためにもデータ作成をはじめ、その活用方法について理解してもらうことは不可欠である」(稲垣社長)
特殊トナーという付加価値は、収益性の向上にもつながっていく。同社は、その付加価値を取引先とも共有することで、業界全体の底上げにも貢献していくことを模索している。
デジタル印刷の強みを活かした提案活動を展開
また、1枚からでも出力できるデジタル印刷機の特性を活かし、同時導入したカッティングプロッターでカットした印刷物を成型し、本製品と同等の体裁で顧客にサンプル提供していく活動にも注力していく。
「メタリックカラーと言っても実際の印刷物を見なければ、お客様も、その表現力を確認することはできない。それならば印刷だけでなく、カット、成型した完全サンプルとして提案することで、その表現力だけでなく、全体的な商品のイメージを感じてもらうことができる。採算性からオフセット印刷では、とてもできないが、デジタル印刷であれは問題なくできる提案手法といえる」(稲垣常務)
特殊色を活用した多彩な表現力に注目が集まるIridesseであるが、稲垣常務は「4色印刷でもオフセット印刷と遜色ない品質を実現していると思う。加えてメタリックカラーなどもワンパスで印刷でき、さらには無版印刷のため、刷版コストを完全になくすことができる」と、その色再現性も高く評価している。さらに同社は、コロナ禍で落ち込んだ地元地域の活性化にもIridesseで貢献していくことを検討している。
「地域の風土や特産品など、メタリックカラーとデザインを融合した印刷物で地域を盛り上げていきたい」(稲垣社長)
特殊色単体の印刷やCMYKとの掛け合わせ、さらには色紙を使用することで、その表現力は無限に広がる。そこにデザインを融合させることで、今までにない新たな価値を創造することもできる。同社は、その強みを武器に新たな需要創出に取り組んでいく方針だ。
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同社がIridesseを導入した狙いの1つは、パッケージ市場への展開だ。
近年、地域限定や季節限定などの商品が市場で数多く販売されている。各地域の名産品やクリスマスやバレンタインなど、地域特性やイベント毎に生産されるパッケージの種類は膨大だ。当然、その中で販売を左右するのは、消費者の購入意欲をかき立てるパッケージの存在だ。
「メタリックカラーやホワイト、あるいはピンク、クリアトナーなどを駆使することで消費者の目を引く、アイキャッチ効果の高いパッケージを制作することができる。その結果、商品の販売数が伸びて、顧客にメリットを提供でき、また、当社としても増刷やその他の商品パッケージの受注獲得にもつながっていく」(稲垣常務)
さらに同社では、パッケージ印刷市場への展開に向け、Iridesseと合わせ、カッティングプロッターも導入している。これにより、高付加価値印刷からカット、成型までのトータルソリューションとして顧客に提供できる体制を構築している。
当面は、小ロット物を中心にCMYKの4色にゴールドやシルバーといった特殊トナーを取り入れたメタリックカラーで他にはない高付加価値かつ高品質な印刷物の提供に取り組んでいく。
「カタログやダイレクトメールなどにメタリックカラーを採用することで、従来の4色印刷よりも高級感のある印刷物として提供できる」(稲垣社長)
メタリックカラーデータ制作技術も自社の強みに
現在、特殊色とCMYKの掛け合わせによるメタリックカラーの制作で苦労している同社であるが、その労力も新たな価値提供の貴重なデータとして蓄積している。
稲垣常務は、「出力前に画面上でメタリックカラーを確認できるが、あくまでも擬似再現のため発色具合などは、実際に出力してみなければわからない。当然、想い描いた色表現と異なる場合もあるが、逆に想定外の色表現に巡り会うこともできるメリットもある」と説明する。しかし、この様々なメタリックカラーによる色再現のデータ制作技術を確立できれば、自社の強みとして転換できると稲垣常務は確信している。
そのため同社では、富士ゼロックスの協力を得て、メタリックカラーをはじめ、データ制作の勉強会を開催するなど、Iridesseの機能を最大限に引き出す取り組みを積極的に推進している。
「営業は、特殊トナーの魅力を顧客に正確に伝え、またデザイナーは、特殊色を活かすデザイン制作と、それぞれの部門で、その価値を理解、共有しなければ、真の付加価値を創出することはできない」(稲垣常務)
さらに稲垣社長は、この取り組みを取引関係のある商業デザイン制作会社やパッケージ企画会社と連携して展開していくことを計画している。
「メタリックカラーを活用したデータ作成について学んでもらうことで、同業者やデザイナーが、それぞれの創意工夫を盛り込んだ新たな印刷物が生まれてくる。そのためにもデータ作成をはじめ、その活用方法について理解してもらうことは不可欠である」(稲垣社長)
特殊トナーという付加価値は、収益性の向上にもつながっていく。同社は、その付加価値を取引先とも共有することで、業界全体の底上げにも貢献していくことを模索している。
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また、1枚からでも出力できるデジタル印刷機の特性を活かし、同時導入したカッティングプロッターでカットした印刷物を成型し、本製品と同等の体裁で顧客にサンプル提供していく活動にも注力していく。
「メタリックカラーと言っても実際の印刷物を見なければ、お客様も、その表現力を確認することはできない。それならば印刷だけでなく、カット、成型した完全サンプルとして提案することで、その表現力だけでなく、全体的な商品のイメージを感じてもらうことができる。採算性からオフセット印刷では、とてもできないが、デジタル印刷であれは問題なくできる提案手法といえる」(稲垣常務)
特殊色を活用した多彩な表現力に注目が集まるIridesseであるが、稲垣常務は「4色印刷でもオフセット印刷と遜色ない品質を実現していると思う。加えてメタリックカラーなどもワンパスで印刷でき、さらには無版印刷のため、刷版コストを完全になくすことができる」と、その色再現性も高く評価している。
さらに同社は、コロナ禍で落ち込んだ地元地域の活性化にもIridesseで貢献していくことを検討している。
「地域の風土や特産品など、メタリックカラーとデザインを融合した印刷物で地域を盛り上げていきたい」(稲垣社長)
特殊色単体の印刷やCMYKとの掛け合わせ、さらには色紙を使用することで、その表現力は無限に広がる。そこにデザインを融合させることで、今までにない新たな価値を創造することもできる。同社は、その強みを武器に新たな需要創出に取り組んでいく方針だ。
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