キーワードで検索

KDC、パーソナライズDMのビジネス成功加速へ[KODAK PROSPER6000C導入事例]

2021年3月4日ケーススタディ

KODAK独自のStreamインクジェットテクノロジーを評価

 PROSPER6000Cプレスの社内評価は高く、印刷・情報ソリューション部(情報生産担当兼IT推進担当部長)の中谷哲也氏は次のように絶賛する。

 「乾きにくいコート紙や50g/平方メートル程度の薄紙でも安心して印刷でき、品質も極めて高いので非常に満足している。これはKODAK独自のコンティニュアス方式のStreamインクジェットテクノロジーを採用したプリントヘッドによるものだろう。常にインク滴を噴射しているのでノズルが乾くことがなく、その分、保湿剤の割合の少ないインクが使用できる。これにより、『インクが安価』『含有物が減少し発色が良くなる』『用紙上での乾燥が早いため、着弾したインクの形状で速乾し、再現性が高くなる』のだと実感している」

プライマーコーターで様々なオフセット用紙に対応

 「クライアントの反応も良い」と語るのは印刷・情報ソリューション部 部長の濱口昌登氏。「PDMの提案機会は多くあるが、印刷品質についてとくに指摘されることはない。これはPROSPER6000Cプレスの品質が、今まで見慣れてきたオフセット印刷品質と変わらない、見劣りしないということで、非常に反応が良いのだと理解している」

 その一方で、同業他社に印字サンプルを見せると「非常に驚かれ、協業の依頼を数多く受けるようになった」とのこと。印字品質と生産力の高さにおいて「PROSPER6000Cプレスは非常に魅力的な設備だ」と濱口部長も高く評価している。

PROSPER6000Cプレスの2台体制で新規事業の発展目指す

 こうしたPROSPER6000Cプレスの優れた稼働実績を背景に、翌年には予定通り2号機を導入し、万全の生産体制を整えた。付帯設備としてContiweb社製オートスプライサー、太陽機械製バリアブルミシン、Harris&Bruno社製コーターなども導入し、「前準備時間・納期の短縮」「生産効率の向上」「省人化・自動化」「付加価値向上」「用紙の多様性」「他社との差別化」を一段と推し進めた。新規事業であるPDM分野では、WEB上で誰でも簡単にバリアブルDMが制作できる受発注システム「OCL(オクル)」を近日リリースする。デザインは、テンプレートとAPI連携のデザインツールを使って簡単に作成可能。顧客毎に異なるデザインも指定でき、最長2営業日後の発送を約束する。顧客データのパーソナライズ化システム、カート落ち情報連携システムも準備中とのこと。さらに金額はV折り/Z折りの圧着ハガキが単価99円(郵便料金込み)の固定料金で、1通から利用できるのも魅力である。バリアブルDMの発注から発送まですべての作業がWeb上で完結する画期的なシステム「OCL」の実現にPROSPER6000Cプレスがあることは間違いない。伊倉社長は「既存ビジネスの成長にも、そして新規事業でのKDCの発展にもPROSPER6000がベストパートナーだと確信している」と力説する。

2号機にはオートスプライサーをインラインで接続

新着トピックス

kodak_mercury_prosper7000.jpg

コダックジャパン、頁物印刷とパーソナライズDMの市場開拓へ

2024年4月3日スペシャリスト

 コダックジャパンは、日本市場において「効率性」にフォーカスした「頁物印刷」と、郵便料金改定とSDGsを起点とした「パーソナライズDM」という2つの市場に向けたインクジェットプリンティ...全文を読む

dp_oobora_15k_20240326_tn.jpg

大洞印刷、国内外の需要に対応〜デジタル印刷サービスが二桁成長

2024年4月3日企業・経営

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)のデジタル印刷機のユーザーである大洞印刷(株)(本社/岐阜県本巣市、大洞広和社長)は、受注から出荷までのワークフロー管理システムを導入...全文を読む

最新ニュース

kyocera_drupa24_taskalfa_pro_55000c_dp_tn.jpg

京セラ、コート紙への印刷可能〜商業用インクジェットプリンター新製品展示

2024年4月17日

 京セラドキュメントソリューションズ(株)(安藤博教社長)は、「drupa2024」に出展し、「Small footprint,big potential」をコンセプトに、商業用・産業...全文を読む

morisawa_variablefonts_dp_tn.jpg

モリサワ、初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」発表

2024年4月17日

 (株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、2024年度の新書体として、同社初となる和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。  「...全文を読む

dp_fb_samba_20240416_tn.jpg

富士フイルムBI、高精細な画質と高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発

2024年4月16日

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1,200×1,200dpiの解像度...全文を読む

KDC、パーソナライズDMのビジネス成功加速へ[KODAK PROSPER6000C導入事例]

2021年3月4日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

KODAK独自のStreamインクジェットテクノロジーを評価

 PROSPER6000Cプレスの社内評価は高く、印刷・情報ソリューション部(情報生産担当兼IT推進担当部長)の中谷哲也氏は次のように絶賛する。

 「乾きにくいコート紙や50g/平方メートル程度の薄紙でも安心して印刷でき、品質も極めて高いので非常に満足している。これはKODAK独自のコンティニュアス方式のStreamインクジェットテクノロジーを採用したプリントヘッドによるものだろう。常にインク滴を噴射しているのでノズルが乾くことがなく、その分、保湿剤の割合の少ないインクが使用できる。これにより、『インクが安価』『含有物が減少し発色が良くなる』『用紙上での乾燥が早いため、着弾したインクの形状で速乾し、再現性が高くなる』のだと実感している」

プライマーコーターで様々なオフセット用紙に対応

 「クライアントの反応も良い」と語るのは印刷・情報ソリューション部 部長の濱口昌登氏。「PDMの提案機会は多くあるが、印刷品質についてとくに指摘されることはない。これはPROSPER6000Cプレスの品質が、今まで見慣れてきたオフセット印刷品質と変わらない、見劣りしないということで、非常に反応が良いのだと理解している」

 その一方で、同業他社に印字サンプルを見せると「非常に驚かれ、協業の依頼を数多く受けるようになった」とのこと。印字品質と生産力の高さにおいて「PROSPER6000Cプレスは非常に魅力的な設備だ」と濱口部長も高く評価している。

PROSPER6000Cプレスの2台体制で新規事業の発展目指す

 こうしたPROSPER6000Cプレスの優れた稼働実績を背景に、翌年には予定通り2号機を導入し、万全の生産体制を整えた。付帯設備としてContiweb社製オートスプライサー、太陽機械製バリアブルミシン、Harris&Bruno社製コーターなども導入し、「前準備時間・納期の短縮」「生産効率の向上」「省人化・自動化」「付加価値向上」「用紙の多様性」「他社との差別化」を一段と推し進めた。新規事業であるPDM分野では、WEB上で誰でも簡単にバリアブルDMが制作できる受発注システム「OCL(オクル)」を近日リリースする。デザインは、テンプレートとAPI連携のデザインツールを使って簡単に作成可能。顧客毎に異なるデザインも指定でき、最長2営業日後の発送を約束する。顧客データのパーソナライズ化システム、カート落ち情報連携システムも準備中とのこと。さらに金額はV折り/Z折りの圧着ハガキが単価99円(郵便料金込み)の固定料金で、1通から利用できるのも魅力である。バリアブルDMの発注から発送まですべての作業がWeb上で完結する画期的なシステム「OCL」の実現にPROSPER6000Cプレスがあることは間違いない。伊倉社長は「既存ビジネスの成長にも、そして新規事業でのKDCの発展にもPROSPER6000がベストパートナーだと確信している」と力説する。

2号機にはオートスプライサーをインラインで接続

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP