「圧倒的な生産性」と「微細な文字表現」
実際の運用を担当するS&D部制作課の丹田大輔係長は、「第一印象は、やはり圧倒的な生産性だった」と話す。もちろん、10年前の従来機との比較になるわけだが、B全換算で約8分程度かかった仕事がJETI MIRAならば4分、半分程度で処理できる。導入後初の実績として、2×1.5メートル、厚さ3センチの木の板への印刷4枚を納期1日で処理したという。
「これはお客様立ち会いの仕事だったが、JETI MIRAが様々な表現が可能なことから、お客様側でイメージが膨らみ、どんどん要求が増していった。従来機なら『これ以上できません』と言うこともあったが、JETI MIRAはその要求を満たしていく。結果、当社に対する期待が高まり、さらなる可能性を感じていただけたと思う。今後は、デザイン会社などにも公開し、デザインやアイデアのイメージを膨らませてもらうきっかけを提供できればと考えている」(白井本部長)

さらに丹田係長は、現場から見た品質面での評価として、仕上がりをグロス調、マット調にコントロールできるモード設定による「色の出方」、高解像度による「描画性」および「小さな文字の再現性」を挙げている。「先日、細かな文字の仕事があり、溶剤系のプリンタで出力した方が良いと判断したが、試しにJETI MIRAで印刷したところ、こっちの方が微細に表現できており、正直驚いた。一般的に大判インクジェットの場合、そこまで解像度を必要としていないが、この微細な表現は大判インクジェット分野の差別化になり得る」(丹田係長)
さらに、「インクの密着性」もアグフアプリンタの大きな特長である。同社でも、従来機で使用していたインクが堅く、プライマーも必要だったが、JETI MIRAは同じ仕事をプライマーなしで直接印刷してもインクが剥がれにくい。「インクが軟らかいため、例えば印刷後に折り曲げてもインクが割れない。現在も木やアクリル板、銅板などに印刷しているが、このインクには印刷素材や加工の幅を広げる可能性を感じる」(丹田係長)
BtoCへの可能性も
今回のJETI MIRA導入に際して、同社では全社の営業マンを対象に説明会を実施するなど、同機による新たな事業展開に力を入れている。今後は、JETI MIRAの特性を生かした様々なアプリケーションの試作を作成し、営業と生産が一体となって、クライアントに対して積極的にアウトプットしていく考えだ。齋藤執行役員は、「JETI MIRAの特殊印刷機能の可能性を実際のサンプルで示し、クライアントの潜在ニーズを引き出すこともできる。『どこにもできない印刷を手掛けたい』という我々の思いを実現させるため、さらに特殊印刷の幅を広げ、プロである同業者にもプレゼンできる体制を整えたい」と語る。
一方、白井本部長は、コロナ禍においてJETI MIRAがBtoCへの可能性を切り拓くツールとして機能することも示唆しており、「3Dレンズを使った『いままでにない印刷物』の訴求は、ネット販売との親和性も高いと考える。生産性を高めることでコスト競争力を高め、BtoCの世界で十分戦える市場開拓にも乗り出す必要性を感じている」とし、今後は特許申請を含めた、JETI MIRAによる商品開発・展開に注力していく考えだ。
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「圧倒的な生産性」と「微細な文字表現」
実際の運用を担当するS&D部制作課の丹田大輔係長は、「第一印象は、やはり圧倒的な生産性だった」と話す。もちろん、10年前の従来機との比較になるわけだが、B全換算で約8分程度かかった仕事がJETI MIRAならば4分、半分程度で処理できる。導入後初の実績として、2×1.5メートル、厚さ3センチの木の板への印刷4枚を納期1日で処理したという。
「これはお客様立ち会いの仕事だったが、JETI MIRAが様々な表現が可能なことから、お客様側でイメージが膨らみ、どんどん要求が増していった。従来機なら『これ以上できません』と言うこともあったが、JETI MIRAはその要求を満たしていく。結果、当社に対する期待が高まり、さらなる可能性を感じていただけたと思う。今後は、デザイン会社などにも公開し、デザインやアイデアのイメージを膨らませてもらうきっかけを提供できればと考えている」(白井本部長)

さらに丹田係長は、現場から見た品質面での評価として、仕上がりをグロス調、マット調にコントロールできるモード設定による「色の出方」、高解像度による「描画性」および「小さな文字の再現性」を挙げている。「先日、細かな文字の仕事があり、溶剤系のプリンタで出力した方が良いと判断したが、試しにJETI MIRAで印刷したところ、こっちの方が微細に表現できており、正直驚いた。一般的に大判インクジェットの場合、そこまで解像度を必要としていないが、この微細な表現は大判インクジェット分野の差別化になり得る」(丹田係長)
さらに、「インクの密着性」もアグフアプリンタの大きな特長である。同社でも、従来機で使用していたインクが堅く、プライマーも必要だったが、JETI MIRAは同じ仕事をプライマーなしで直接印刷してもインクが剥がれにくい。「インクが軟らかいため、例えば印刷後に折り曲げてもインクが割れない。現在も木やアクリル板、銅板などに印刷しているが、このインクには印刷素材や加工の幅を広げる可能性を感じる」(丹田係長)
BtoCへの可能性も
今回のJETI MIRA導入に際して、同社では全社の営業マンを対象に説明会を実施するなど、同機による新たな事業展開に力を入れている。今後は、JETI MIRAの特性を生かした様々なアプリケーションの試作を作成し、営業と生産が一体となって、クライアントに対して積極的にアウトプットしていく考えだ。齋藤執行役員は、「JETI MIRAの特殊印刷機能の可能性を実際のサンプルで示し、クライアントの潜在ニーズを引き出すこともできる。『どこにもできない印刷を手掛けたい』という我々の思いを実現させるため、さらに特殊印刷の幅を広げ、プロである同業者にもプレゼンできる体制を整えたい」と語る。
一方、白井本部長は、コロナ禍においてJETI MIRAがBtoCへの可能性を切り拓くツールとして機能することも示唆しており、「3Dレンズを使った『いままでにない印刷物』の訴求は、ネット販売との親和性も高いと考える。生産性を高めることでコスト競争力を高め、BtoCの世界で十分戦える市場開拓にも乗り出す必要性を感じている」とし、今後は特許申請を含めた、JETI MIRAによる商品開発・展開に注力していく考えだ。
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