キーワードで検索

K・Dサービス、段ボール×デジタル印刷技術でSDGsの実現へ

環境配慮とコスト削減提案
アイデア次第で様々なマテリアルの代替品に

2021年4月6日スペシャリスト

丹波市に新型コロナワクチン接種時の「パーテーション」を寄贈

 さらに、同社はウイズコロナにも対応する様々な製品を企画・提案している。ある企業は、ソーシャルディスタンスを目的に、オフィスの一角に設置するワーク用のデスクを採用。もちろん、段ボールで製作されたものである。オフィスの大きな机を移動するのは大変な作業になるが、段ボールの机であれば、移動も楽で、不要になればいつでも捨てることができる。まさにコロナ禍に対応した製品と言えるだろう。

 また、丹波市の小学校に限定し、段ボールによるタブレットケースを製作して寄贈。さらに丹波市には、新型コロナのワクチン接種時のパーテーションを90台寄贈。3月25日にはその寄贈式が丹波市内において開催された。その目録も段ボールで製作したという。

丹波市への贈呈式にて池田社長(左)

 「新型コロナの感染拡大防止に向けて、段ボールでお役立ちできればと思い、パーテーションの寄贈を決めた」(池田社長)

 また、同社の様々な製品は、抗菌ニスを段ボールの表裏に塗布した「抗菌段ボール」での製作も可能である。
 
 「コロナ禍により、とくに多数の人の手に触れる運搬用の段ボールには誰もが神経質になりつつある。安心して段ボールに触れることができるように、抗菌段ボールの使用を推奨したい」(池田社長)
 
 なお、価格は抗菌ニスを塗布するだけのため大きくは変わらないようで、段ボール1枚につき、10〜20円程度の違いということである。
 
 このほかにも、同社の段ボールマテリアルを活用した企画・アイデアは枚挙にいとまがない。

 段ボールによる「防音ルーム」も売れ出しているようで、「歌や楽器の練習をする人に向いている」(池田社長)。外からの音もシャットアウトするため、静かな空間で仕事や勉強、読書などを楽しみたい人にも人気があるようだ。

段ボールによる「防音ルーム」

 現在、夏に向けて開発中の製品としては「夏祭りセット」がある。射撃などの夏祭りで使用する遊具を段ボールで製作していくという。

 「当社はSDGsを推進しているが、SDGs17の目標の中に、『つくる責任 つかう責任』とある。今後も段ボールというマテリアルの優位性を社会に広く周知していくとともに、当社のアイデアとデジタル印刷の技術力を融合させ、段ボールで社会に貢献していきたい」(池田社長)

 段ボールとデジタル印刷技術で社会貢献活動を展開するとともに、SDGsの推進にも邁進する同社の取り組みに注目したい。

新着トピックス

kodak_ij24_tn.jpg

コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結

2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト

 コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む

喜多氏と「AccurioJet KM-1e」

大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]

2024年9月20日ケーススタディ

 同人誌印刷ビジネスで急成長を遂げる大阪印刷(株)(大阪市西淀川区御幣島5-5-23、根田貴裕社長)は今年4月、コニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJ...全文を読む

最新ニュース

規格袋にPOD機で直接印刷

富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案

2024年10月9日

 富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む

dp_iic_j560hdx_tn.jpg

SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設

2024年10月7日

 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む

dp_book_on_demand_hsf2024_tn.jpg

SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介

2024年9月24日

 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む

K・Dサービス、段ボール×デジタル印刷技術でSDGsの実現へ

環境配慮とコスト削減提案 アイデア次第で様々なマテリアルの代替品に

2021年4月6日スペシャリスト

  • twitter
  • facebook
  • line

丹波市に新型コロナワクチン接種時の「パーテーション」を寄贈

 さらに、同社はウイズコロナにも対応する様々な製品を企画・提案している。ある企業は、ソーシャルディスタンスを目的に、オフィスの一角に設置するワーク用のデスクを採用。もちろん、段ボールで製作されたものである。オフィスの大きな机を移動するのは大変な作業になるが、段ボールの机であれば、移動も楽で、不要になればいつでも捨てることができる。まさにコロナ禍に対応した製品と言えるだろう。

 また、丹波市の小学校に限定し、段ボールによるタブレットケースを製作して寄贈。さらに丹波市には、新型コロナのワクチン接種時のパーテーションを90台寄贈。3月25日にはその寄贈式が丹波市内において開催された。その目録も段ボールで製作したという。

丹波市への贈呈式にて池田社長(左)

 「新型コロナの感染拡大防止に向けて、段ボールでお役立ちできればと思い、パーテーションの寄贈を決めた」(池田社長)

 また、同社の様々な製品は、抗菌ニスを段ボールの表裏に塗布した「抗菌段ボール」での製作も可能である。
 
 「コロナ禍により、とくに多数の人の手に触れる運搬用の段ボールには誰もが神経質になりつつある。安心して段ボールに触れることができるように、抗菌段ボールの使用を推奨したい」(池田社長)
 
 なお、価格は抗菌ニスを塗布するだけのため大きくは変わらないようで、段ボール1枚につき、10〜20円程度の違いということである。
 
 このほかにも、同社の段ボールマテリアルを活用した企画・アイデアは枚挙にいとまがない。

 段ボールによる「防音ルーム」も売れ出しているようで、「歌や楽器の練習をする人に向いている」(池田社長)。外からの音もシャットアウトするため、静かな空間で仕事や勉強、読書などを楽しみたい人にも人気があるようだ。

段ボールによる「防音ルーム」

 現在、夏に向けて開発中の製品としては「夏祭りセット」がある。射撃などの夏祭りで使用する遊具を段ボールで製作していくという。

 「当社はSDGsを推進しているが、SDGs17の目標の中に、『つくる責任 つかう責任』とある。今後も段ボールというマテリアルの優位性を社会に広く周知していくとともに、当社のアイデアとデジタル印刷の技術力を融合させ、段ボールで社会に貢献していきたい」(池田社長)

 段ボールとデジタル印刷技術で社会貢献活動を展開するとともに、SDGsの推進にも邁進する同社の取り組みに注目したい。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP