商業印刷分野での活用が期待される最新機種
HPは2020年3月、新たなフラッグシップ製品として、22インチ幅のインクジェット輪転機「HP PageWide Web Press T250 HD」を発表した。

インクジェット輪転機「HP PageWide Web Press T250 HD」は、新開発の「HP Brilliantインク」の採用により、メディア汎用性が増し、大量の商業印刷、出版、トランザクション、ダイレクトメールアプリケーションに対応する。
田口氏は、HP PageWide Web Pressの最大の特長として「垂直統合」、つまり印刷機本体からプリントヘッド、インク、ソフトウェアなど、すべてを自社で開発していることを明らかにした上で、この「垂直統合」に基づく「高品質」「生産性」「多様性」「経済性」の4つの柱からなる開発コンセプトを踏まえ、最新機種「HP PageWide Web Press T250 HD」の特長について次のように説明する。

インクジェットの可能性を拡げる新たなインクを採用
「高品質」については、新たにHP Brilliantインクを開発している。HP Brilliantインクは、インキ定着性のほか、広い色域による人目を引く色彩、大胆な赤、目に鮮やかな青と光沢のある仕上がりにより高品質印刷を実現する。加えてインクジェット方式の課題ともいえる「にじみ」の改善などの機能性により、従来のトランザクションや出版・書籍といった印刷領域から、ポスターやカタログ、DMなど、一般商業印刷領域への進出も可能となっている。
「生産性」については、新たに22インチ機でも自動スプライサーへの対応が可能となり、これにより紙継ぎ作業の自動化を実現している。インライン装備として水性/UVのハイブリッド型のニスコーターも用意している。
「多様性」については、多彩なアプリケーションに対応だ。これまでHP PageWide Web Pressでは、使用する用紙に合わせてCMYKインクに加え、ボンディングエージェントという透明インクを使用していた。ボンディングエージェントは、CMYK各色が印刷される部分に塗布することでインクの裏写りや定着性を高めるもの。

今回、この用紙によって異なるインク定着のプロセスをHP Brilliantインクとオプティマイザーによって改善している。具体的には、HP Brilliantインクと絵柄部分にオプティマイザーを塗布することで、上質紙やコート紙であっても同じプロセスで印刷することができる。
「経済性」については、前述の「垂直統合」で説明したように、すべてを自社で開発していることから、アップグレードにも柔軟に対応し、長期間にわたり使用できるので、トータルの投資コストを大幅に削減することができる。
2020年から続くコロナパンデミックは生活、産業、環境、価値観など多くのものを変えてしまった。印刷業界も例外なく、その波にのまれている。その市場環境においてHP PageWide Web Pressは、印刷業界の成長を後押しできる設備だと田口氏は断言する。
「最新機種のHP PageWide Web Press T250 HDは、これまで以上に市場のトレンドに対し、柔軟に対応できる生産機である。今後はこの強みを日本のユーザーの皆さんに広く発信し、コロナ禍における新ビジネス創出を支援していきたい」
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インクジェット輪転機「HP PageWide Web Press T250 HD」は、新開発の「HP Brilliantインク」の採用により、メディア汎用性が増し、大量の商業印刷、出版、トランザクション、ダイレクトメールアプリケーションに対応する。
田口氏は、HP PageWide Web Pressの最大の特長として「垂直統合」、つまり印刷機本体からプリントヘッド、インク、ソフトウェアなど、すべてを自社で開発していることを明らかにした上で、この「垂直統合」に基づく「高品質」「生産性」「多様性」「経済性」の4つの柱からなる開発コンセプトを踏まえ、最新機種「HP PageWide Web Press T250 HD」の特長について次のように説明する。

インクジェットの可能性を拡げる新たなインクを採用
「高品質」については、新たにHP Brilliantインクを開発している。HP Brilliantインクは、インキ定着性のほか、広い色域による人目を引く色彩、大胆な赤、目に鮮やかな青と光沢のある仕上がりにより高品質印刷を実現する。加えてインクジェット方式の課題ともいえる「にじみ」の改善などの機能性により、従来のトランザクションや出版・書籍といった印刷領域から、ポスターやカタログ、DMなど、一般商業印刷領域への進出も可能となっている。
「生産性」については、新たに22インチ機でも自動スプライサーへの対応が可能となり、これにより紙継ぎ作業の自動化を実現している。インライン装備として水性/UVのハイブリッド型のニスコーターも用意している。
「多様性」については、多彩なアプリケーションに対応だ。これまでHP PageWide Web Pressでは、使用する用紙に合わせてCMYKインクに加え、ボンディングエージェントという透明インクを使用していた。ボンディングエージェントは、CMYK各色が印刷される部分に塗布することでインクの裏写りや定着性を高めるもの。

今回、この用紙によって異なるインク定着のプロセスをHP Brilliantインクとオプティマイザーによって改善している。具体的には、HP Brilliantインクと絵柄部分にオプティマイザーを塗布することで、上質紙やコート紙であっても同じプロセスで印刷することができる。
「経済性」については、前述の「垂直統合」で説明したように、すべてを自社で開発していることから、アップグレードにも柔軟に対応し、長期間にわたり使用できるので、トータルの投資コストを大幅に削減することができる。
2020年から続くコロナパンデミックは生活、産業、環境、価値観など多くのものを変えてしまった。印刷業界も例外なく、その波にのまれている。その市場環境においてHP PageWide Web Pressは、印刷業界の成長を後押しできる設備だと田口氏は断言する。
「最新機種のHP PageWide Web Press T250 HDは、これまで以上に市場のトレンドに対し、柔軟に対応できる生産機である。今後はこの強みを日本のユーザーの皆さんに広く発信し、コロナ禍における新ビジネス創出を支援していきたい」
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