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ヤマテ・サイン、瞬発力強化で利益率向上 - 特殊印刷機能で「平米単価」脱却へ

フラットベッドUVインクジェット[JETI MIRA]導入

2022年4月6日ケーススタディ

 「『想い』をカタチに」--装飾・サインディスプレイの分野でデザイン・設計から制作・施工までを手掛ける(株)ヤマテ・サイン(東京都板橋区小豆沢2-22-15、安川重理社長)は昨年10月、「制作の効率化」と「利益率向上」を目的にアグフアのハイエンドフラットベッドUVインクジェットプリンタ「JETI MIRA LED MG2716」を導入。複合カットマシン「ZUND」との効率運用でさらなる「瞬発力」を追求するとともに、「厚盛り」「3Dレンズ印刷」といった特殊印刷機能による「付加価値表現」の訴求で新たな市場づくりを目指す。

販路拡大の戦略機として期待を寄せる「JETI MIRA」

こだわり続けてきた「直接取引」

 ヤマテ・サインの創業は高度経済成長期の真っ只中にあった昭和39年。シルクスクリーン印刷事業を主体とする「山手プロセス」として、創業者・安川康昭氏が東京・板橋の地で起業したことに、その社歴は始まる。

 創業以来、同社が一貫してこだわってきたのは、最終クライアントとの「直接取引」だ。その理由について安川社長は、「最前線のニーズをダイレクトに聞き、その生の声を事業に反映させることがビジネスの根幹。その一歩先まで出てしまうと潰されるが、半歩先を行くことで顧客満足を最大化できる」と説明する。その創業者のこだわり「ヤマテイズム」は、いまなおDNAとして脈々と受け継がれ、現在の顧客リストには、大手百貨店や大手家電量販店が名を連ねている。この「直接取引」で養われた企画提案力は、同社のこれまでの成長エンジンとして機能し、上場企業を含む大手企業との取引実績は、自社の「ブランディング」にも繋がっている。

 同社の最大の強みは、デザイン・設計から制作・施工までの一貫体制にある。また、ヤマテ・サインは、シルクスクリーン印刷をベースに屋内装飾が強い「山手プロセス」と、屋外看板が強いグループ会社「レタセン」の2社が事業統合して生まれたことから、屋内外の案件をワンストップで対応できるのも大きな企業価値となっている。

 「当社のような都内で50名規模の会社で、デザイン及び設計、制作、施工の3点セット、ましてや屋内外両方のノウハウを持つ会社は少ない」(安川社長)

 ちなみに、社名の由来は、山手線のように「終着駅がない=商売に終わりがないように」、「環状線である=社内の輪を大切に」という創業者の「想い」が込められているという。

「付加価値表現」訴求で新たな市場づくりを目指す(安川社長(中央)、日向部長(右)、池田課長)

「ZUND」との効率運用で投資効果高める

 同社はおよそ7年前、現在地への本社移転を機に、シルクスクリーン印刷の設備をすべて廃棄し、出力デバイスをインクジェットプリンタに集約している。その決断の背景について安川社長は、「シルク印刷とインクジェット出力のコスト、料金差が広がるなか、催事など数週間のイベントならインクジェット品質でも容認されるようになった。一方で、インクジェット技術やプリンタのスペックが日進月歩で進化する状況を見て、シルクスクリーン印刷から手を引いた」と当時を振り返る。

 そんな同社が、装飾ディスプレイ事業の新たなステージを目指して導入したのがハイエンドフラットベッドUVインクジェットプリンタ「JETI MIRA LED MG2716」だ。昨年10月に納入設置され、すでに商業ベースで実稼働に入っている。

 それまで同社のインクジェットプリンタ設備は、溶剤系4台、UV系1台のすべてがロール仕様であったことから、「以前からフラットベッド機への投資を考えていた」(安川社長)という。当初の狙いは、従来の仕事の「効率化」と「利益率向上」。とくに、数年前に導入した複合カットマシン「ZUND」の有効活用で投資効果を高める狙いがあった。従来は、溶剤系プリンタで塩ビに印刷、半日乾燥させてからラミネートし、それをパネルに貼り込んでカットするという工程だった仕事も、JETI MIRAで直接ボードに印字してZUNDでオートカットするだけ。手作業や工程を省くことで効率化、利益率向上に繋がるわけだ。

 フラットベッド機に絞った投資において、機種選択のポイントはどこにあったのか。制作部の池田朋浩課長は、「担当営業への信頼」を理由のひとつに挙げている。

 「生産性(最高248平方メートル/時)と描画性(解像度1,200dpi)というマシンスペックの優位性はもちろんだが、前職の営業として以前から当社とつきあいのあったアグフアの担当営業・今林信二氏への信頼も機種決断の大きな要素だった」(池田課長)

 また、安川社長も「現場が決めたものを導入する。それが『高い・安い』ではない。私もアグフアは『自社を成長させてくれるメーカー』として信頼を寄せている」と評価する。

 一方、投資効果における「生産の効率化」について営業部の日向健部長は「営業から見ても制作が早くなったと肌で感じている。イレギュラーで突発的なジョブに対して瞬発力が高まったことを、クライアント側でも実感いただいている」と評価する。

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 「『想い』をカタチに」--装飾・サインディスプレイの分野でデザイン・設計から制作・施工までを手掛ける(株)ヤマテ・サイン(東京都板橋区小豆沢2-22-15、安川重理社長)は昨年10月、「制作の効率化」と「利益率向上」を目的にアグフアのハイエンドフラットベッドUVインクジェットプリンタ「JETI MIRA LED MG2716」を導入。複合カットマシン「ZUND」との効率運用でさらなる「瞬発力」を追求するとともに、「厚盛り」「3Dレンズ印刷」といった特殊印刷機能による「付加価値表現」の訴求で新たな市場づくりを目指す。

販路拡大の戦略機として期待を寄せる「JETI MIRA」

こだわり続けてきた「直接取引」

 ヤマテ・サインの創業は高度経済成長期の真っ只中にあった昭和39年。シルクスクリーン印刷事業を主体とする「山手プロセス」として、創業者・安川康昭氏が東京・板橋の地で起業したことに、その社歴は始まる。

 創業以来、同社が一貫してこだわってきたのは、最終クライアントとの「直接取引」だ。その理由について安川社長は、「最前線のニーズをダイレクトに聞き、その生の声を事業に反映させることがビジネスの根幹。その一歩先まで出てしまうと潰されるが、半歩先を行くことで顧客満足を最大化できる」と説明する。その創業者のこだわり「ヤマテイズム」は、いまなおDNAとして脈々と受け継がれ、現在の顧客リストには、大手百貨店や大手家電量販店が名を連ねている。この「直接取引」で養われた企画提案力は、同社のこれまでの成長エンジンとして機能し、上場企業を含む大手企業との取引実績は、自社の「ブランディング」にも繋がっている。

 同社の最大の強みは、デザイン・設計から制作・施工までの一貫体制にある。また、ヤマテ・サインは、シルクスクリーン印刷をベースに屋内装飾が強い「山手プロセス」と、屋外看板が強いグループ会社「レタセン」の2社が事業統合して生まれたことから、屋内外の案件をワンストップで対応できるのも大きな企業価値となっている。

 「当社のような都内で50名規模の会社で、デザイン及び設計、制作、施工の3点セット、ましてや屋内外両方のノウハウを持つ会社は少ない」(安川社長)

 ちなみに、社名の由来は、山手線のように「終着駅がない=商売に終わりがないように」、「環状線である=社内の輪を大切に」という創業者の「想い」が込められているという。

「付加価値表現」訴求で新たな市場づくりを目指す(安川社長(中央)、日向部長(右)、池田課長)

「ZUND」との効率運用で投資効果高める

 同社はおよそ7年前、現在地への本社移転を機に、シルクスクリーン印刷の設備をすべて廃棄し、出力デバイスをインクジェットプリンタに集約している。その決断の背景について安川社長は、「シルク印刷とインクジェット出力のコスト、料金差が広がるなか、催事など数週間のイベントならインクジェット品質でも容認されるようになった。一方で、インクジェット技術やプリンタのスペックが日進月歩で進化する状況を見て、シルクスクリーン印刷から手を引いた」と当時を振り返る。

 そんな同社が、装飾ディスプレイ事業の新たなステージを目指して導入したのがハイエンドフラットベッドUVインクジェットプリンタ「JETI MIRA LED MG2716」だ。昨年10月に納入設置され、すでに商業ベースで実稼働に入っている。

 それまで同社のインクジェットプリンタ設備は、溶剤系4台、UV系1台のすべてがロール仕様であったことから、「以前からフラットベッド機への投資を考えていた」(安川社長)という。当初の狙いは、従来の仕事の「効率化」と「利益率向上」。とくに、数年前に導入した複合カットマシン「ZUND」の有効活用で投資効果を高める狙いがあった。従来は、溶剤系プリンタで塩ビに印刷、半日乾燥させてからラミネートし、それをパネルに貼り込んでカットするという工程だった仕事も、JETI MIRAで直接ボードに印字してZUNDでオートカットするだけ。手作業や工程を省くことで効率化、利益率向上に繋がるわけだ。

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