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ゴプス、広島の印刷業界に恩返し〜「印刷会社の駆け込み寺」開設

極小ロットデジタル印刷サービス開始

2022年4月4日企業・経営

 (株)ゴプス(広島県広島市、福田宏社長)は、広島を商圏として展開する印刷用資機材の販売会社。その同社は、今年2月、リコー製のプロダクションプリンター「RICOH Pro C7200S」をはじめとする生産設備を導入し、「印刷会社の駆け込み寺」という印刷会社向けの極小ロット印刷サービスを開始した。印刷会社を顧客とし、資機材の販売を手がける同社が、この新たな取り組みに着手した背景には、「印刷業界への恩返し」という強い想いが込められている。今回、福田社長に「印刷会社の駆け込み寺」を開始した経緯や今後の展開などについて聞いた。
ゴプス・福田社長(左)とリコージャパン・三浦本部長
 同社は、広島エリアを中心に展開する印刷用資機材等販売する専門商社。広島市内に拠点を置く印刷会社を顧客とし、現在は、大小規模の約70社と取引をしている。これまでにフットワークのよいサービス提供で強固な信頼関係を築いている。

 印刷会社を顧客とし、各種印刷関連資機材を提供する同社が、なぜ生産設備を自社で導入し、印刷サービスを開始したのか。その点について福田社長は、「お世話になった印刷業界に恩返しをしたい」と説明する。

 IT技術の進化・発展を背景に紙メディアからデジタルメディアへの移行が急速に進み、さらに近年のコロナ禍により、印刷物の生産が激減するなど印刷業界は今、非常に厳しい経営環境を強いられている。これは同社の顧客である広島の印刷業界も同様だ。

印刷業界の支援に向け補助金を活用

 顧客である広島の印刷業界に活気を取り戻す、その強い想いとは裏腹に、実際にどんな行動を起こせばいいのかと、自問自答を重ねてきた。そんな時、コロナ禍における中小企業の支援策として事業再構築補助金制度の存在を知ることとなる。この補助金を活用し、印刷会社を支援するために行動を開始した。

 その印刷業界の支援を目的に考案した新たな事業とは、自社でデジタル印刷機を導入し、極小ロット印刷とサンプル作りに特化したサービスを印刷会社向けに提供するもので、その名称は「印刷会社の駆け込み寺」だ。

 申請にあたり、印刷業界に活気を取り戻すためのプランを提案するも、申請支援窓口の担当者からは、あまり前向きな言葉がでることがなかったという。

 「専門用語を書き連ねていては、一般の人に伝わりにくいと実感した。そこで申請内容をもっと理解しやすいものに書き換え、改めて申請した」

 この申請内容の変更に加え、福田社長の印刷業界支援の熱い想いは、次第に窓口担当者にも伝わり、双方でアイデアを出し合いながら申請に向けて意見を交わしていった。そして無事に補助金申請が採択された。

機種選定の決め手は多彩なスペシャルカラー

 「印刷会社の駆け込み寺」の主軸となる生産設備の選定にあたっては、複数のデジタル印刷機メーカーの様々な機種を対象に検証を実施。さらに印刷物の付加価値化を提供できる生産設備として5色以上の印刷が可能な機種に絞り、機種選定を推し進め、最終的に多彩なスペシャルカラー(5色目)を搭載できる「RICOH Pro C7200S」の導入を決断することとなる。
RICOH Pro C7200S
 最終的な機種選定の理由として福田社長は「印刷機自体のパフォーマンスに加え、やはりゴールドやシルバーといったメタリックトナーや、ホワイト、クリアなどの高付加価値印刷を簡単に実現できる機能が最大の理由といえる。加えて導入しやすい機械価格やランニングコスト、そして当社のように限られた設置スペースでも搬入でき省スペース設計も魅力であった」と説明する。

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極小ロットデジタル印刷サービス開始

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 (株)ゴプス(広島県広島市、福田宏社長)は、広島を商圏として展開する印刷用資機材の販売会社。その同社は、今年2月、リコー製のプロダクションプリンター「RICOH Pro C7200S」をはじめとする生産設備を導入し、「印刷会社の駆け込み寺」という印刷会社向けの極小ロット印刷サービスを開始した。印刷会社を顧客とし、資機材の販売を手がける同社が、この新たな取り組みに着手した背景には、「印刷業界への恩返し」という強い想いが込められている。今回、福田社長に「印刷会社の駆け込み寺」を開始した経緯や今後の展開などについて聞いた。
ゴプス・福田社長(左)とリコージャパン・三浦本部長
 同社は、広島エリアを中心に展開する印刷用資機材等販売する専門商社。広島市内に拠点を置く印刷会社を顧客とし、現在は、大小規模の約70社と取引をしている。これまでにフットワークのよいサービス提供で強固な信頼関係を築いている。

 印刷会社を顧客とし、各種印刷関連資機材を提供する同社が、なぜ生産設備を自社で導入し、印刷サービスを開始したのか。その点について福田社長は、「お世話になった印刷業界に恩返しをしたい」と説明する。

 IT技術の進化・発展を背景に紙メディアからデジタルメディアへの移行が急速に進み、さらに近年のコロナ禍により、印刷物の生産が激減するなど印刷業界は今、非常に厳しい経営環境を強いられている。これは同社の顧客である広島の印刷業界も同様だ。

印刷業界の支援に向け補助金を活用

 顧客である広島の印刷業界に活気を取り戻す、その強い想いとは裏腹に、実際にどんな行動を起こせばいいのかと、自問自答を重ねてきた。そんな時、コロナ禍における中小企業の支援策として事業再構築補助金制度の存在を知ることとなる。この補助金を活用し、印刷会社を支援するために行動を開始した。

 その印刷業界の支援を目的に考案した新たな事業とは、自社でデジタル印刷機を導入し、極小ロット印刷とサンプル作りに特化したサービスを印刷会社向けに提供するもので、その名称は「印刷会社の駆け込み寺」だ。

 申請にあたり、印刷業界に活気を取り戻すためのプランを提案するも、申請支援窓口の担当者からは、あまり前向きな言葉がでることがなかったという。

 「専門用語を書き連ねていては、一般の人に伝わりにくいと実感した。そこで申請内容をもっと理解しやすいものに書き換え、改めて申請した」

 この申請内容の変更に加え、福田社長の印刷業界支援の熱い想いは、次第に窓口担当者にも伝わり、双方でアイデアを出し合いながら申請に向けて意見を交わしていった。そして無事に補助金申請が採択された。

機種選定の決め手は多彩なスペシャルカラー

 「印刷会社の駆け込み寺」の主軸となる生産設備の選定にあたっては、複数のデジタル印刷機メーカーの様々な機種を対象に検証を実施。さらに印刷物の付加価値化を提供できる生産設備として5色以上の印刷が可能な機種に絞り、機種選定を推し進め、最終的に多彩なスペシャルカラー(5色目)を搭載できる「RICOH Pro C7200S」の導入を決断することとなる。
RICOH Pro C7200S
 最終的な機種選定の理由として福田社長は「印刷機自体のパフォーマンスに加え、やはりゴールドやシルバーといったメタリックトナーや、ホワイト、クリアなどの高付加価値印刷を簡単に実現できる機能が最大の理由といえる。加えて導入しやすい機械価格やランニングコスト、そして当社のように限られた設置スペースでも搬入でき省スペース設計も魅力であった」と説明する。

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