新星社西川印刷、立体表現で新事業領域へ - 創造力に寄り添う大判インクジェット事業
ワイドフォーマットUVIJ「アナプルナ H 2050i LED」導入事例
2022年6月24日ケーススタディ
「古き良きアナログの精神と技術を受け継ぎ、進化し続けるデジタルとの融合を目指す」─商業印刷の新星社西川印刷(株)(本社/東京都台東区松が谷4-26-4、西川晴重社長)は今年2月、アグフアのワイドフォーマットUVインクジェットプリンタ「アナプルナ H 2050i LED」を導入。クリエイターの表現活動に寄り添う大判インクジェット事業の展開を理想とし、新たな事業領域の創造に乗り出している。

西川社長(右)と渋谷課長
「製版技術」を企業価値に
今回、商業印刷を主体とする新星社西川印刷のワイドフォーマット事業を語る上で、まず同社が歩んできた変革の歴史に触れておく必要があるだろう。
同社の創業は、日本が高度経済成長期を迎えて間もない1962年。現在も多くの印刷会社が立ち並ぶ台東区の下町で、刷り専門の下請け会社として産声をあげてから60周年を迎えている。
その社歴の中でひとつの大きな転機となったのが、プリプレス工程の改革だ。二代目をつとめる西川社長は卒業後、他の印刷会社でサラリーマン時代を過ごし、その間、印刷、製版、営業、デザインなどの幅広い経験を積んだ。とくに画像処理をはじめとした製版技術に明るかった西川社長は、家業に戻るや否や重点的にプリプレスの改革を断行。下町の印刷会社に支えられてきた「下請け」としての機能を残しつつも、製版の技術力を活かした新たな事業領域の拡大に乗り出したという。
90年代前半の当時は、いわゆるCEPSからマッキントッシュへの移行が囁かれた頃。「当時、プロセス設備がなかったことも逆に幸いし、Macによるデジタル製版への移行をいち早く実現できた」と当時を振り返る西川社長だが、そこで「脱・アナログ」を標榜するのではなく、アナログ製版の技術や感性をデジタルの世界へと融合することで、他社には真似のできない「印刷表現力」で差別化を目指した。
その技術力が多くのクライアントから評価され、「実績」を「信頼」へと繋げてきたわけだが、その結果としてグラデーションやディテールの表現など、当然のことながらクオリティを重視した仕事が口コミで集まってくることになる。そのニーズに応えるべく西川社長は、スクリーニング技術の採用を試みるが、当時FMを多種多様なラインで画一的に運用する難しさに直面していた。
そこで出会ったのがアグフアの高精細XMスクリーニング「スブリマ」である。これは、AMとFMの技術を新たな次元で融合し、今まで通りの手順と環境で従来のAMスクリーニングと同様の刷り易さのまま高精細印刷が行えるスクリーニング技術。同社はアグフアが国内展開する初期段から技術協力にも参画し、誰でも刷れる高精細「スブリマ」の普及に貢献するとともに、「アナログ×デジタル製版技術」+「高精細」といった印刷表現で、その企業価値を確固たるものへと押し上げた。
「いい仕事をすることで、技術力を高めてきた」と語る西川社長。現在、枚葉機は菊半裁4色機、菊全判2色機、菊全判5色機、菊全判両面8色機それぞれ1台ずつを設備。クライアントも広告代理店から出版社、そして原点でもある仲間仕事と、バランスの取れた受注構造となっている。
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西川社長(右)と渋谷課長
「製版技術」を企業価値に
今回、商業印刷を主体とする新星社西川印刷のワイドフォーマット事業を語る上で、まず同社が歩んできた変革の歴史に触れておく必要があるだろう。
同社の創業は、日本が高度経済成長期を迎えて間もない1962年。現在も多くの印刷会社が立ち並ぶ台東区の下町で、刷り専門の下請け会社として産声をあげてから60周年を迎えている。
その社歴の中でひとつの大きな転機となったのが、プリプレス工程の改革だ。二代目をつとめる西川社長は卒業後、他の印刷会社でサラリーマン時代を過ごし、その間、印刷、製版、営業、デザインなどの幅広い経験を積んだ。とくに画像処理をはじめとした製版技術に明るかった西川社長は、家業に戻るや否や重点的にプリプレスの改革を断行。下町の印刷会社に支えられてきた「下請け」としての機能を残しつつも、製版の技術力を活かした新たな事業領域の拡大に乗り出したという。
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