「寄り添いながら、先をいく」──トナーPODによる瞬発力のあるオンデマンド印刷ビジネスを展開してきた(株)彩匠堂(本社/大阪市中央区道修町2-2-6、伊達則幸社長)が2022年3月、富士フイルムのB2判インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」を導入し、新たな印刷市場開拓に名乗りを上げている。PODオンリーだった印刷会社がオフセットライクなJet Pressでどのような商機を見出そうとしているのか。今回、伊達社長と龍田取締役に話を聞いた。
「超短納期対応」と「内職対応」
同社の創業は2009年。複写関連業を前職とする伊達社長が独立する形で創業し、その知識と経験を活かしたオンデマンド印刷ビジネスで急成長を遂げる新鋭の印刷会社だ。
中央区北浜という大阪中心部のオフィス街に本社事務所を構え、中之島、淀屋橋、本町付近を中心とした大阪市内を主な商圏とするBtoBビジネスを展開。とくに学習塾の成績表などで培ったバリアブル印刷のハンドリング技術を成長エンジンとして事業を拡大。その後、2012年にはプライバシーマークを取得、さらに2016年には東京営業所(東京都渋谷区渋谷)を開設することで事業の間口を広げ、仕事量の増加とともに積極的な設備投資でクライアントの需要に応えてきた。
振り返ってみると、同社の創業はリーマンショックからおよそ1年後。厳しい経済環境下からのスタートだった同社が、着実に業績を伸ばしてきた理由には、「超短納期対応」と「内職対応」という2つの強みがある。伊達社長は、「納期対応で溢れた仕事、手間がかかって他社では断られるような内職仕事。いずれも当然ながらハードな仕事になるが、後発がゆえに、ここを自社の強みに変えることで企業価値を高めてきた。とくに流通加工、アッセンブリは、印刷との相乗効果を生み、今となっては大きな強みとなっている」と説明。また、あえて様々な業種からの仕事を開拓することで業種ならではジョブの特徴を習得し、これら細やかな対応力と行動力で多くの信頼を獲得。現在、およそ1,500社の口座から月およそ500ジョブを受注、処理している。
一方、生産設備は2013年に開設した深江橋プリントセンター(大阪市東成区神路2-2-6)に集約。2022年3月に導入したB2サイズのインクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」もここで稼働している。
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