富士フイルム、進化を遂げる「FUJIFILM Inkjet Technology」
「力強い品質」に評価 〜 SAMBAヘッドとインク技術
2018年11月21日製品・テクノロジー
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UVIQUE技術
皮革・合皮などの基材に対して、優れた柔軟性(延伸性)と高耐久性を実現しながら、高精度に印刷が可能なインクジェット技術。富士フイルム本体が展開しているインクの技術だ。
一般的に、鞄やソファなど革製品の表面に絵柄を印刷する際には、皮革や合皮に印刷してから製品の形状に成型する。そのため、製品の形状に成型する過程で、印刷面にひび割れなどが生じないよう、柔軟で摩擦に強いインクが必要になる。また、製品を使用する際にも皮革・合皮の収縮に対する耐久性が求められる。とくに、屋外で使用する製品では、これらの柔軟性や耐久性が高いレベルで求められる。
これらのニーズを満たすためには、鮮やかな画像再現と同時に基材表面の細かい質感を活かすことができるように、インクを極力薄く塗布し、基材へ定着させる印刷技術が必要になる。
インクを定着させる方法には、熱で乾燥させ定着させる方法と、UV光で瞬時に硬化させ定着させる方法の2つがある。熱で定着させる方法は、乾燥後の基材には顔料と少量の樹脂だけしか残らずインク膜は「薄い膜」となるため、質感や柔軟性に優れた印刷が可能な反面、基材と強く密着して耐久性をもった「強い膜」は形成できない。
一方、UV光で硬化させる方法は、基材との密着性が強く耐久性に優れた「強い膜」を形成できる反面、インクの特性上、インク膜に厚みがでるため、基材の質感を十分に活かせる「薄い膜」の形成には向いていなかった。
このように従来の技術では、収縮の影響を受けない柔軟性(延伸性)と、摩擦に対する耐久性を両立させることは非常に困難だった。
「UVIQUE(ユビーク)技術」は、同社独自の素材設計技術、処方技術と画像形成技術を応用することで、光硬化性ポリマーを独自に配合した新開発のインクとそのインクを基材に合わせて安定的にインクジェット吐出できるように最適化させたプリンタとのシステムとして提供するもの。革製品などへの印刷だけでなく、樹脂成型に使用する加飾フィルムへの印刷にも応用でき、基材の質感を活かした高画質な印刷が可能になる。
「『UVIQUE技術』は、印刷された画像が薄いインク膜を形成するため、基材本来の質感を保てるだけでなく、高い柔軟性と、従来のUVインクに対し約5倍の耐久性を同時に実現した画期的な技術だ」(烏田部長)
この「UVIQUE技術」は、ヤマハ発動機の原付一種スクーター「ビーノXC50D」20th Anniversary Editionの純正シートの加飾に採用されている。
今後は、少量多品種への対応や多様なデザインを可能にするインクジェットの特徴を活かし、二輪車のシートをはじめ、鞄や靴などのファッション用品、スポーツ用品、インテリアなどの皮革・合皮を利用する幅広い分野や、自動車の内装など加飾フィルムを使用した樹脂成型の分野に展開していく計画だ。
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皮革・合皮などの基材に対して、優れた柔軟性(延伸性)と高耐久性を実現しながら、高精度に印刷が可能なインクジェット技術。富士フイルム本体が展開しているインクの技術だ。
一般的に、鞄やソファなど革製品の表面に絵柄を印刷する際には、皮革や合皮に印刷してから製品の形状に成型する。そのため、製品の形状に成型する過程で、印刷面にひび割れなどが生じないよう、柔軟で摩擦に強いインクが必要になる。また、製品を使用する際にも皮革・合皮の収縮に対する耐久性が求められる。とくに、屋外で使用する製品では、これらの柔軟性や耐久性が高いレベルで求められる。
これらのニーズを満たすためには、鮮やかな画像再現と同時に基材表面の細かい質感を活かすことができるように、インクを極力薄く塗布し、基材へ定着させる印刷技術が必要になる。
インクを定着させる方法には、熱で乾燥させ定着させる方法と、UV光で瞬時に硬化させ定着させる方法の2つがある。熱で定着させる方法は、乾燥後の基材には顔料と少量の樹脂だけしか残らずインク膜は「薄い膜」となるため、質感や柔軟性に優れた印刷が可能な反面、基材と強く密着して耐久性をもった「強い膜」は形成できない。
一方、UV光で硬化させる方法は、基材との密着性が強く耐久性に優れた「強い膜」を形成できる反面、インクの特性上、インク膜に厚みがでるため、基材の質感を十分に活かせる「薄い膜」の形成には向いていなかった。
このように従来の技術では、収縮の影響を受けない柔軟性(延伸性)と、摩擦に対する耐久性を両立させることは非常に困難だった。
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