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印刷の近未来を体感|THINK SMART FACTORY レポート

スマートファクトリーへの道を提示〜3,034名が来場、うち海外から479名

2019年11月18日製品・テクノロジー

AGVを活用した枚葉印刷中綴じ製本ライン

 枚葉印刷からの中綴じ製本ラインとして2つのデモが実施されていた。

 まずひとつは、SCREENの「EQUIOS」から出力されたA4版(16頁)横見開き(ランドスケープ)の面付データとJDFを元に「AccurioPress C6100」で自動両面長尺印刷を行い、ホリゾンのペラ丁合鞍掛け中綴じ製本システム「StitchLiner MarkIII」で中綴じ製本する流れ。
AccurioPress C6100
A4横見開き(ランドスケープ)を自動両面長尺印刷
 もうひとつは、「EQUIOS」で面付けされた菊全サイズのデータを「Proof Jet F1100AQ」で色校正を行い、校了後のデータを刷版出力。リョービMHIグラフィックテクノロジーの枚葉印刷機9シリーズで印刷し、排紙デリバリからAGVがホリゾンのFold Linerへ自動搬送、中綴じ製本完成させるという流れ。
排紙デリバリ(モックアップ)からAGVがホリゾンのFold Linerへ自動搬送
 会場では、排紙部に見立てたモックアップに印刷済みのパレットをあらかじめセット。この印刷された用紙には、印刷中にすべて給紙部でQRコード(データマトリクス)が印字され、識別番号が付与されている。品質検査装置「PQS-D」でこのQRコードの情報を元に印刷用紙にOK、NGの情報を追加。印刷完了後、印刷機のオペレーションコンソールからAGVへ刷了の信号が送られ、AGVは排紙部の印刷物をFold Liner側へ自動搬送するとともに、印刷用紙1枚1枚がOKかNGかの情報を送信。NGシートは三方断裁前にリジェクトされる。

2Dコード活用のロール給紙折加工ライン

 世界初出品(静態展示)となるSCREENの高速連帳フルカラーインクジェット印刷機「Truepress Jet520HD AD」の印刷サンプルを使用したロール給紙折加工ラインの実演が披露された。
ロール給紙折加工ライン
 フンケラーのアンワインダー「UW6」とカッター「CS6-HS」にホリゾンの2台の紙折機「AFV-566DF/TV-564F」とプレスカッター「PSX-56」で構成。実演では、「CS6-HS」で読み取ったジョブ情報(二次元コード)に基づき、折型、カット長を自動でセットし、複数の折パンフレットを連続生産する工程を披露した。
帯掛け仕上げでデモが完了
 折られたパンフレットは、紙折機でセンターカットとエッジトリムを行い、プレスカッターで折り部の膨らみを抑制。その後、設定された枚数やジョブごとに帯掛けされた状態で排紙コンベアー上に送られる。また、ロール給紙で特徴的な運用として、ダイナミックホールド機能も紹介。同機能は、異なる2種類のシート長に対して、それぞれ異なる折加工を行うことが可能となっている。

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帯掛け仕上げでデモが完了
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