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富士ゼロックス、顧客とともに変革に挑戦する「Future Edge」

印刷の未来を具現化〜最新設備で新ビジネスの検証が可能

2020年1月21日企業・経営

技術開発拠点で顧客とともに新たな変革を起こす

 従来型の明るく、スタイリッシュな空間に最新設備を設置したショウルームでは、機械やデモンストレーションなど、見せ方すべてが「綺麗」でなければならない。しかし、新甫氏は「それはあくまでも『出力確認』でしかない。Future Edgeでは、実業務を想定した検証や、新たなビジネスの創出に向けた実機によるテストなどを行うことを目的としている」と、その活用目的が従来型の「見せるショウルーム」とはまったく異なることを指摘する。
11000 Inkjet Pressと後加工機をインライン接続 
 実際に顧客から「この紙を使用して印刷したい」「この加工をクライアントに提案したい」といった要望を受け、同施設で頻繁にテスト検証が行われている。新しいことに挑戦するため、当然、稼働中にトラブルが発生することもある。しかし、そのトラブルは、課題検証の材料となり、次へのステップに向けて活用されていく。さらに同社の技術開発拠点である海老名事業所内にあることで、営業やシステムエンジニアだけでなく、開発や生産の担当者も直接、顧客と課題を共有し、議論することができる。新たなビジネスモデルの創出に向け、より迅速な対応が可能となっている。この点も一般的なショウルームにはない、同施設の大きな特徴の1つだ。
印刷から製本加工までの自動化生産ラインを構築
 「上流から下流まで、すべての生産工程を体感・体現・実証できることがFuture Edgeの強みである。今後もお客様、そしてパートナー企業と連携・協力し、新たな開発に挑戦していきたい」(高瀬氏)
 
 現在、多くの印刷会社では、従業員不足という問題を抱えている。さらに「働き方改革」の実施により、労働時間も制限されてしまう。この問題を解決する手段こそ自動化なのだが、自動化を構築するためには、投資コストや様々な設備を配置できるスペースなども必要となる。
 
 また、場合によっては人的な作業の方が生産効率が上がるといったこともある。この人件費と設備投資の分岐点を検証していくことも同社の使命であると考えており、今後もFuture Edgeを通じて、個々の顧客にとって最適な自動化の検証・提案を行っていく方針だ。

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 従来型の明るく、スタイリッシュな空間に最新設備を設置したショウルームでは、機械やデモンストレーションなど、見せ方すべてが「綺麗」でなければならない。しかし、新甫氏は「それはあくまでも『出力確認』でしかない。Future Edgeでは、実業務を想定した検証や、新たなビジネスの創出に向けた実機によるテストなどを行うことを目的としている」と、その活用目的が従来型の「見せるショウルーム」とはまったく異なることを指摘する。
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