井上総合印刷、独創的提案で新規獲得[Jet Press 750S導入事例]
高画質・バリアブル活かす 〜 屋外ポスター・パネルで優れた耐候性がメリットに
2020年8月18日ケーススタディ
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(株)井上総合印刷(栃木県宇都宮市岩曽町1355、井上加容子社長)は2020年2月、クライアントへの提案力強化のための新戦力として、B2サイズのインクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」を導入し、小ロットのポスターや写真集、スポーツチームのグッズなど、幅広い用途に活用している。導入の背景や実際の活用方法、メリットなどについて井上社長に聞いた。
より付加価値の高い提案を目指して
同社は1966年、現会長の井上光夫氏が創業し、謄写印刷から事業を開始。その後オフセット印刷へと移行し、生産体制を拡充しながら、地域に根差した総合印刷会社として成長を続けてきた。現在は、宇都宮市内に本社のほか平出工場・白沢工場の2工場を持ち、東京にも営業所を設ける。工場には、A横全判とB縦半裁のオフセット輪転機、H-UV枚葉機3台を備え、製本・加工設備も充実。デジタル印刷機は本社に集約し、Jet Press 750Sの他、「Color1000Press」「Versant80Press」などを仕事内容に応じて使い分けている。
クライアントは、官公庁および各種団体、一般企業のほか、印刷会社やデザイン会社、個人客と多岐にわたり、地元・栃木のプロスポーツチームの仕事も多く手がける。さらに同社は、(株)miura-ori labが特許を持つ「ミウラ折り」のオフィシャルパートナーとなっており、全国から発注されたミウラ折りの印刷を一手に引き受けている。
地域貢献などのCSR活動にも力を入れており、その一環として、2017年には宇都宮市内にレンタルスペース&カフェ「Cafe ink Blue」をオープン。店内は、セミナーや会議、ワークショップ、音楽ライブなどさまざまな用途に利用できるスペースになっており、カラーPOD機による出力サービスも提供。印刷会社プロデュースならではの多目的空間として、地元の企業や団体から好評を得ている。
こうした事業を通じて「地域文化への貢献」を目指す同社がJet Pressの導入を決めた背景には、高い品質が求められる小ロット印刷物のニーズが確実に高まっていること、そしてクライアントへの提案の幅をさらに広げたいという思いがあった。
「たとえば、バスケットボールやサッカーなどのスポーツチームに対し、ファンに喜んでいただけるような付加価値の高い印刷物を提案したい。そのためには、小ロット・バリアブルに対応でき、写真をオフセット並みにきれいに再現できるデジタル印刷機が必要だった。また、当社で長年手がけている自費出版のニーズが変化してきていることも導入理由のひとつ。以前は、文章で綴る自分史が多かったが、最近は写真や作品で自分の人生を振り返るという写真集・作品集のような形が増えており、画質の高さが求められるようになってきた」(井上社長)
さらに、もうひとつの大きな導入理由が、ミウラ折りの小ロット対応だ。そこでは品質もさることながら、用紙サイズも重要なポイントだったという。
「miura-ori labから提案用のサンプルを本紙でつくれないかという要望があった。以前はオフセットで印刷していたが、小ロットのためコストが高くつく。しかしデジタル印刷機は、A3のトナー機しか持っていなかった。当社としては、ミウラ折りならではのダイナミックさを活かせるA2サイズまで出せるようにしたかった。その点、Jet Pressは、品質もサイズも私どもの求める条件にぴったり合っていた」(井上社長)
このようにさまざまな活用を視野に入れ、井上社長はJet Pressの導入を決断。しかし折り悪く、国内で新型コロナウィルス感染が拡大し始めたタイミングだったため、社内では慎重な意見もあった。
「設置したのが2月20日。まさに状況が深刻になりつつある時期だったので、役員からは『いま導入して、どれだけ仕事を回せるのか』という疑問の声も上がった。しかし実際には、Jet Pressがあったからこそお客様に提案できた企画、受注できた仕事がたくさんあり、いまは皆『入れて良かった』と言っている。もし導入を見送っていたら提案できるものがかなり限られてしまい、もっと苦しいことになっていたのではないか」(井上社長)
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(株)井上総合印刷(栃木県宇都宮市岩曽町1355、井上加容子社長)は2020年2月、クライアントへの提案力強化のための新戦力として、B2サイズのインクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」を導入し、小ロットのポスターや写真集、スポーツチームのグッズなど、幅広い用途に活用している。導入の背景や実際の活用方法、メリットなどについて井上社長に聞いた。
より付加価値の高い提案を目指して
同社は1966年、現会長の井上光夫氏が創業し、謄写印刷から事業を開始。その後オフセット印刷へと移行し、生産体制を拡充しながら、地域に根差した総合印刷会社として成長を続けてきた。現在は、宇都宮市内に本社のほか平出工場・白沢工場の2工場を持ち、東京にも営業所を設ける。工場には、A横全判とB縦半裁のオフセット輪転機、H-UV枚葉機3台を備え、製本・加工設備も充実。デジタル印刷機は本社に集約し、Jet Press 750Sの他、「Color1000Press」「Versant80Press」などを仕事内容に応じて使い分けている。
クライアントは、官公庁および各種団体、一般企業のほか、印刷会社やデザイン会社、個人客と多岐にわたり、地元・栃木のプロスポーツチームの仕事も多く手がける。さらに同社は、(株)miura-ori labが特許を持つ「ミウラ折り」のオフィシャルパートナーとなっており、全国から発注されたミウラ折りの印刷を一手に引き受けている。
地域貢献などのCSR活動にも力を入れており、その一環として、2017年には宇都宮市内にレンタルスペース&カフェ「Cafe ink Blue」をオープン。店内は、セミナーや会議、ワークショップ、音楽ライブなどさまざまな用途に利用できるスペースになっており、カラーPOD機による出力サービスも提供。印刷会社プロデュースならではの多目的空間として、地元の企業や団体から好評を得ている。
こうした事業を通じて「地域文化への貢献」を目指す同社がJet Pressの導入を決めた背景には、高い品質が求められる小ロット印刷物のニーズが確実に高まっていること、そしてクライアントへの提案の幅をさらに広げたいという思いがあった。
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さらに、もうひとつの大きな導入理由が、ミウラ折りの小ロット対応だ。そこでは品質もさることながら、用紙サイズも重要なポイントだったという。
「miura-ori labから提案用のサンプルを本紙でつくれないかという要望があった。以前はオフセットで印刷していたが、小ロットのためコストが高くつく。しかしデジタル印刷機は、A3のトナー機しか持っていなかった。当社としては、ミウラ折りならではのダイナミックさを活かせるA2サイズまで出せるようにしたかった。その点、Jet Pressは、品質もサイズも私どもの求める条件にぴったり合っていた」(井上社長)
このようにさまざまな活用を視野に入れ、井上社長はJet Pressの導入を決断。しかし折り悪く、国内で新型コロナウィルス感染が拡大し始めたタイミングだったため、社内では慎重な意見もあった。
「設置したのが2月20日。まさに状況が深刻になりつつある時期だったので、役員からは『いま導入して、どれだけ仕事を回せるのか』という疑問の声も上がった。しかし実際には、Jet Pressがあったからこそお客様に提案できた企画、受注できた仕事がたくさんあり、いまは皆『入れて良かった』と言っている。もし導入を見送っていたら提案できるものがかなり限られてしまい、もっと苦しいことになっていたのではないか」(井上社長)
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