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Horizon Smart Factory 2021 レポート

「つながる Factory Automation〜ポストプレス視点で考えるDX〜」

2021年11月18日製品・テクノロジー

AGV用紙搬送&無線綴じ製本システム

 リョービMHIグラフィックテクノロジーは「プレスとポストプレスのSmart Factory」を出展コンセプトに、AGVを活用した印刷工程から印刷後工程までの自動化提案として「AGVペーパーハンドリング&無線綴じ製本システム」のデモを披露した。

 同社枚葉印刷機9シリーズの排紙部に見立てたモックアップに印刷済みのパレットをあらかじめセット。この印刷されたすべての用紙には、給紙部のインクジェットプリンターで個体認識用のQRコード(データマトリクスコード)が印字されており、品質検査装置「PQS-D」でこのQRコードの情報を元に検査結果データを作成。印刷完了後、プレスインフォメーションエッジがAGVに搬送を指示し、AGVは排紙部の印刷物をホリゾンの折機へ自動搬送する。

 折機側では、「PQS-D」の品質検査結果データを取得し、カメラで読み取ったデータマトリックスコードと照合。NGシートはリジェクトされ、OKシートのみ折り加工される。

 折り加工完了後は、ロボットアームでパレタイジングされ、再びAGVに搬送を指示。製本ラインに自動搬送されるという一連の流れを提案した。

AGVが印刷機排紙部から用紙を折機に自動搬送

折り加工完了後は、ロボットアームでパレタイジング

「つなぐ」を担うシートバッファモジュール

 協賛メーカー各社の最新デジタル印刷機とホリゾンの後加工機をインライン接続で「つなぐ」役割を担っているのが、ホリゾンのシートバッファモジュール「SBM-100」だ。

 基本構成としては、デジタル印刷機と各種後加工機の中間に「SBM-100」を連結。デジタル印刷機で出力された用紙は、一時的に「SBM-100」内に集積され、その後、後加工機の処理速度に合わせて給紙を行う。これにより印刷後の後加工をオフラインではなく、インラインによるワンパス処理が可能となる。

 今回は、名刺のカットと帯掛け、チラシやチケットのカットや筋入れ、また、表紙と本身の印刷から製本加工までといった様々な生産ラインで「SBM-100」が活用されていた。

会場では多くの生産ラインで「SMB-100」が印刷機と後加工機をつないでいた

仕分けから発送まで物流の自動化を提案

 今回のイベントでは、生産システムだけでなく、成果物の仕分け、発送までの最終工程となる物流までの自動化を提案。その核となるシステムが(株)タクテックのゲート開閉式仕分けシステム「GAS(ゲートアソートシステム)」だ。

 「GAS」は、各間口にゲートを設け、商品のバーコードをスキャンすると該当する間口のゲートだけが開くシステム。開いたゲートにしか商品を投入できないため、入れ間違いは物理的に起こらず、仕分け後に従来行っていた検品を行う必要もない。

 会場で生産された各種成果物は、AGVによって「GAS」を設置した出荷場に搬送。成果物には出荷情報などを盛り込んだバーコードが添付されおり、このバーコードを読み取ることで入れ間違いのない正確かつ迅速な仕分け、発送作業を提案した。

ゲート開閉式仕分けシステム「GAS」

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 折機側では、「PQS-D」の品質検査結果データを取得し、カメラで読み取ったデータマトリックスコードと照合。NGシートはリジェクトされ、OKシートのみ折り加工される。

 折り加工完了後は、ロボットアームでパレタイジングされ、再びAGVに搬送を指示。製本ラインに自動搬送されるという一連の流れを提案した。

AGVが印刷機排紙部から用紙を折機に自動搬送

折り加工完了後は、ロボットアームでパレタイジング

「つなぐ」を担うシートバッファモジュール

 協賛メーカー各社の最新デジタル印刷機とホリゾンの後加工機をインライン接続で「つなぐ」役割を担っているのが、ホリゾンのシートバッファモジュール「SBM-100」だ。

 基本構成としては、デジタル印刷機と各種後加工機の中間に「SBM-100」を連結。デジタル印刷機で出力された用紙は、一時的に「SBM-100」内に集積され、その後、後加工機の処理速度に合わせて給紙を行う。これにより印刷後の後加工をオフラインではなく、インラインによるワンパス処理が可能となる。

 今回は、名刺のカットと帯掛け、チラシやチケットのカットや筋入れ、また、表紙と本身の印刷から製本加工までといった様々な生産ラインで「SBM-100」が活用されていた。

会場では多くの生産ラインで「SMB-100」が印刷機と後加工機をつないでいた

仕分けから発送まで物流の自動化を提案

 今回のイベントでは、生産システムだけでなく、成果物の仕分け、発送までの最終工程となる物流までの自動化を提案。その核となるシステムが(株)タクテックのゲート開閉式仕分けシステム「GAS(ゲートアソートシステム)」だ。

 「GAS」は、各間口にゲートを設け、商品のバーコードをスキャンすると該当する間口のゲートだけが開くシステム。開いたゲートにしか商品を投入できないため、入れ間違いは物理的に起こらず、仕分け後に従来行っていた検品を行う必要もない。

 会場で生産された各種成果物は、AGVによって「GAS」を設置した出荷場に搬送。成果物には出荷情報などを盛り込んだバーコードが添付されおり、このバーコードを読み取ることで入れ間違いのない正確かつ迅速な仕分け、発送作業を提案した。

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