Horizon Smart Factory 2021 レポート
「つながる Factory Automation〜ポストプレス視点で考えるDX〜」
2021年11月18日製品・テクノロジー
ホリゾングループ主催によるファクトリーオートメーションを体感できるイベント「Horizon Smart Factory 2021(HSF2021)」が、10月18日から22日までの5日間、ホリゾン本社・びわこ工場内の「Horizon Innovation Park」(滋賀県高島市)において開催された。HSF2021では、「つながる Factory Automation〜ポストプレス視点で考えるDX〜」をテーマにパートナー企業各社と連携するポストプレス視点のワークフローを構築して既存の生産工程やビジネスモデルを変革し、印刷物の価値提供を高める「つながるFactory Automation」が提案された。

2019年の「THINK SMART FACTORI 2019 IN KYOTO」、2020年の「Horizon Smart Factory 2020 in HIP」から数えて3回目の開催となるHSF2021は、メイン会場となるHorizon Innovation Park内に約2,500平米、第2会場となるHorizon ACADEMY内に約500平米、合わせて3,000平米となる過去最大規模の展示面積で開催された。
会場へのリアル来場者登録は900名を超え、会場では連日、出展各社によるデモンストレーションや多彩なテーマを設定したセミナー11セッションが展開された。また、各種デモやセミナーは、オンラインで同時配信されたほか、会場内の見どころをピックアップして配信するオンラインツアーも実施され、オンラインセッションには国内外から4600を超える視聴登録を集めた。
今回は、テーマを「つながる Factory Automation〜ポストプレス視点で考えるDX〜」とし、プリプレスやプレスといった上流工程から見るのではなく、最終工程となるポストプレス側から見ることで、これまでにない「気づき」を実演やセミナーを通じて提案。さらにワークフロー連携による受注から工程管理、印刷、加工、出荷までの全工程を自動化する提案も各ブースで展開された。
会場には、協賛として出展参加したキヤノンマーケティングジャパン、ダックエンジニアリング、富士フイルムビジネスイノベーション、グーフ、JSPIRITS、コニカミノルタジャパン、ミヤコシ、レゾロジック、リコージャパン、理想科学工業、リョービMHIグラフィックテクノロジー、SCREENグラフィックソリューションズの最新機器と連携した次世代生産システム14ラインを含む29種の生産ラインが設置された。とくに今回は、過去2回の展示会と異なり、プリンター単体の出品はなく、出品されたすべてのプリンターには、ホリゾン製の各種後加工システムをインラインで接続して展示。出展ブースでは、プリンターインライン無線綴じ製本システム、ロボット投入無線綴じ製本システム、プリンターインラインシートカットシステムなどの各種生産システムとして構築され、会期中は各種プリンターと後加工機が連動した数々のデモンストレーションが連日実施された。
また、これまで同様にAGV(無人搬送車)を活用し、出展各社ブースを自動化で「むすぶ」Factory Automationを披露。加えて今回は、集荷されたものを自動で検品・仕分けまで自動化するシステムまでが提案された。
インクジェット機と連携したオンデマンド書籍生産ライン
高速連帳インクジェット印刷機と後加工機を連携させたプリンターインライン無線綴じ製本システムによるブックオンデマンド生産の実演が行われていた。
会場では、異なるサイズの無線綴じ書籍を複数の書店に少部数ずつ配送するジョブを想定し、注文から仕分け・ピッキングまでの一連の作業を披露。まず、SeLnの「BOOKSTORES.jp」からの受注情報をMISで受注処理を行い、SCREENの「EQUIOS」でデータ処理を実行。そしてインライン接続された高速連帳モノクロインクジェット印刷機「Truepress Jet520HD mono」とホリゾン社のデジタル印刷対応の自動化製本システム「Smart Binding System」で印刷から製本加工までを行い、書籍として仕上げている。実演では、1タイトルを2〜6冊、計14タイトルで60冊の書籍を生産。印刷開始4分で1冊目が完成し、その後10分で60冊すべての製本までを完了させていた。

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2019年の「THINK SMART FACTORI 2019 IN KYOTO」、2020年の「Horizon Smart Factory 2020 in HIP」から数えて3回目の開催となるHSF2021は、メイン会場となるHorizon Innovation Park内に約2,500平米、第2会場となるHorizon ACADEMY内に約500平米、合わせて3,000平米となる過去最大規模の展示面積で開催された。
会場へのリアル来場者登録は900名を超え、会場では連日、出展各社によるデモンストレーションや多彩なテーマを設定したセミナー11セッションが展開された。また、各種デモやセミナーは、オンラインで同時配信されたほか、会場内の見どころをピックアップして配信するオンラインツアーも実施され、オンラインセッションには国内外から4600を超える視聴登録を集めた。
今回は、テーマを「つながる Factory Automation〜ポストプレス視点で考えるDX〜」とし、プリプレスやプレスといった上流工程から見るのではなく、最終工程となるポストプレス側から見ることで、これまでにない「気づき」を実演やセミナーを通じて提案。さらにワークフロー連携による受注から工程管理、印刷、加工、出荷までの全工程を自動化する提案も各ブースで展開された。
会場には、協賛として出展参加したキヤノンマーケティングジャパン、ダックエンジニアリング、富士フイルムビジネスイノベーション、グーフ、JSPIRITS、コニカミノルタジャパン、ミヤコシ、レゾロジック、リコージャパン、理想科学工業、リョービMHIグラフィックテクノロジー、SCREENグラフィックソリューションズの最新機器と連携した次世代生産システム14ラインを含む29種の生産ラインが設置された。とくに今回は、過去2回の展示会と異なり、プリンター単体の出品はなく、出品されたすべてのプリンターには、ホリゾン製の各種後加工システムをインラインで接続して展示。出展ブースでは、プリンターインライン無線綴じ製本システム、ロボット投入無線綴じ製本システム、プリンターインラインシートカットシステムなどの各種生産システムとして構築され、会期中は各種プリンターと後加工機が連動した数々のデモンストレーションが連日実施された。
また、これまで同様にAGV(無人搬送車)を活用し、出展各社ブースを自動化で「むすぶ」Factory Automationを披露。加えて今回は、集荷されたものを自動で検品・仕分けまで自動化するシステムまでが提案された。
インクジェット機と連携したオンデマンド書籍生産ライン
高速連帳インクジェット印刷機と後加工機を連携させたプリンターインライン無線綴じ製本システムによるブックオンデマンド生産の実演が行われていた。
会場では、異なるサイズの無線綴じ書籍を複数の書店に少部数ずつ配送するジョブを想定し、注文から仕分け・ピッキングまでの一連の作業を披露。まず、SeLnの「BOOKSTORES.jp」からの受注情報をMISで受注処理を行い、SCREENの「EQUIOS」でデータ処理を実行。そしてインライン接続された高速連帳モノクロインクジェット印刷機「Truepress Jet520HD mono」とホリゾン社のデジタル印刷対応の自動化製本システム「Smart Binding System」で印刷から製本加工までを行い、書籍として仕上げている。実演では、1タイトルを2〜6冊、計14タイトルで60冊の書籍を生産。印刷開始4分で1冊目が完成し、その後10分で60冊すべての製本までを完了させていた。

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