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佐川印刷、「Sakawa Digital Printing Factory」オープン

宇和島から世界へ製品提供 〜 吉田工場にリコー3製品を一挙に導入

2022年1月5日企業・経営

 宇和島から世界へ--。愛媛県松山市に本社を置く佐川印刷(株)(佐川正純社長)は、リコー(株)とオープンイノベーション契約を締結予定で、愛媛県宇和島市の吉田工場で生産した製品を日本全国へ、そして世界へ発信するための取り組みに挑戦している。その一環として、同社は吉田工場にリコーのワイドフォーマットインクジェットプリンタ「RICOH Pro L5160e」、「RICOH Pro TF6251」、ガーメントプリンター「RICOH Ri 2000」を導入。同工場内に2021年12月13日、「Sakawa Digital Printing Factory」をオープンし、新たなビジネス領域拡大に向けた生産ラインの実働を開始した。

愛媛県宇和島市の佐川印刷吉田工場

 佐川印刷は1947年12月に創業。その創業の地となったのが、愛媛県宇和島市の地にあるこの吉田工場だ。2021年12月13日にリコーと共同で開催した業界報道陣向けの見学会の冒頭、佐川社長は「私が小学生の頃に建ったのを覚えている。活版印刷でスタートし、その後、オフセット印刷への転換を図り、主に地元の地域に向け、需要はあるが付加価値は高くない印刷物を生産していた」と自社の生い立ちについて振り返った。

 1990年には松山本社・吉田本社の2本社体制を敷き、工場も松山にあったことから、一時は吉田工場を閉鎖することも考えたようだが、「工場の社員は地元で当社の仕事をメインにした兼業農家であったり、地域の公民館の館長をしていたり、消防団に入っていたりと、地域の社会貢献をしている社員も多かった。吉田工場を閉鎖することは、地域経済にも影響があると踏み止まった」と佐川社長は話す。多くの社員、そして佐川社長の出身地でもある宇和島市の経済のためにも、何とか吉田工場を存続させるための手段を考えていたようだ。しかし、当時の吉田工場のビジネスモデルでは、「社員を増やすことはおろか、給料を増やすことも不可能だった」(佐川社長)。そのような中、吉田工場を存続させるための道筋として見出したのが、デジタル印刷に特化した工場への業態変革であった。

佐川 社長

「吉田工場では15年前に大型インクジェットプリンターを導入し、ポスターやのぼり旗のプリントを行っていた。そこでその技術を生かし、インクジェットを中心にしたデジタル印刷専門の工場に生まれ変わろうと決意した結果、今の吉田工場がある」(佐川社長)

 これにより、社員の給料も増やせると考え、社員にやることをすべて変えていこうと宣言。どうせやるなら徹底してやろうと、「まずはアナログ設備を捨てることから始めた」(佐川社長)。これが6年前の話だ。印刷物の注文には、PODでできるものだけを自社で行い、それ以外はアウトソーシングするようにした。また、屋外広告用の看板のプリンターやデジタル対応の加工機などの設備導入を進めた。設備は徐々に大型化していき、投資額も一桁増えた。


「はじめは今まで使ってきた設備を捨てられ、私を見ると目を伏せるような社員もいたが、これにより社員も私が本気だと気付き、一気に目が輝いてきた。そしてようやく意志の疎通につながった」(佐川社長)

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 宇和島から世界へ--。愛媛県松山市に本社を置く佐川印刷(株)(佐川正純社長)は、リコー(株)とオープンイノベーション契約を締結予定で、愛媛県宇和島市の吉田工場で生産した製品を日本全国へ、そして世界へ発信するための取り組みに挑戦している。その一環として、同社は吉田工場にリコーのワイドフォーマットインクジェットプリンタ「RICOH Pro L5160e」、「RICOH Pro TF6251」、ガーメントプリンター「RICOH Ri 2000」を導入。同工場内に2021年12月13日、「Sakawa Digital Printing Factory」をオープンし、新たなビジネス領域拡大に向けた生産ラインの実働を開始した。

愛媛県宇和島市の佐川印刷吉田工場

 佐川印刷は1947年12月に創業。その創業の地となったのが、愛媛県宇和島市の地にあるこの吉田工場だ。2021年12月13日にリコーと共同で開催した業界報道陣向けの見学会の冒頭、佐川社長は「私が小学生の頃に建ったのを覚えている。活版印刷でスタートし、その後、オフセット印刷への転換を図り、主に地元の地域に向け、需要はあるが付加価値は高くない印刷物を生産していた」と自社の生い立ちについて振り返った。

 1990年には松山本社・吉田本社の2本社体制を敷き、工場も松山にあったことから、一時は吉田工場を閉鎖することも考えたようだが、「工場の社員は地元で当社の仕事をメインにした兼業農家であったり、地域の公民館の館長をしていたり、消防団に入っていたりと、地域の社会貢献をしている社員も多かった。吉田工場を閉鎖することは、地域経済にも影響があると踏み止まった」と佐川社長は話す。多くの社員、そして佐川社長の出身地でもある宇和島市の経済のためにも、何とか吉田工場を存続させるための手段を考えていたようだ。しかし、当時の吉田工場のビジネスモデルでは、「社員を増やすことはおろか、給料を増やすことも不可能だった」(佐川社長)。そのような中、吉田工場を存続させるための道筋として見出したのが、デジタル印刷に特化した工場への業態変革であった。

佐川 社長

「吉田工場では15年前に大型インクジェットプリンターを導入し、ポスターやのぼり旗のプリントを行っていた。そこでその技術を生かし、インクジェットを中心にしたデジタル印刷専門の工場に生まれ変わろうと決意した結果、今の吉田工場がある」(佐川社長)

 これにより、社員の給料も増やせると考え、社員にやることをすべて変えていこうと宣言。どうせやるなら徹底してやろうと、「まずはアナログ設備を捨てることから始めた」(佐川社長)。これが6年前の話だ。印刷物の注文には、PODでできるものだけを自社で行い、それ以外はアウトソーシングするようにした。また、屋外広告用の看板のプリンターやデジタル対応の加工機などの設備導入を進めた。設備は徐々に大型化していき、投資額も一桁増えた。


「はじめは今まで使ってきた設備を捨てられ、私を見ると目を伏せるような社員もいたが、これにより社員も私が本気だと気付き、一気に目が輝いてきた。そしてようやく意志の疎通につながった」(佐川社長)

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