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佐川印刷、「Sakawa Digital Printing Factory」オープン

宇和島から世界へ製品提供 〜 吉田工場にリコー3製品を一挙に導入

2022年1月5日企業・経営

リコーのネットワーク網の広さを信頼し、田舎の地に最新技術を導入


 そして、そのある程度の「総仕上げ」として設備したのが、2021年10月に導入したリコーの3製品だ。そして12月13日、「Sakawa Digital Printing Factory」としてオープン。さらなるビジネス領域拡大に向けた生産ラインの実働を開始している。「宇和島から全国、そして世界へ高付加価値な印刷物をお届けしていきたい」(佐川社長)。吉田工場のデジタル設備で生産したカレンダーは「FESPA AWARDS」での受賞歴もあり、すでに世界的にも高く評価されている。同社はリコーとデジタル関連設備で吉田工場から日本全国へ、そして世界へ高付加価値製品を提供していくための「オープンイノベーション」契約締結を予定しているが、佐川社長は今回の3製品の導入により、その準備が一歩進んだと自信を示す。

 「新たな印刷分野への展開を求めて投資を続けていきたい。ただ、我々のような中小企業では経営資源、とくにヒューマンリソースに限界がある。世界的なメーカーであるリコーの協力を得ながら進めていきたい。新たに導入した3機種は、いずれも第1号機に近い機種。このような田舎の地に最新技術を導入するのは不安もあったが、リコーとはPODで10年来の付き合いがあり、そのサービス体制には安心感がある。また、リコーのネットワーク網の広さを信頼し、今回の導入を決定した」(佐川社長)

 また、長年のリコーとの付き合いにより佐川社長が感じているのは、リコーのサービスマンの献身的な姿勢だという。そしてこれも今回の導入を後押ししたようだ。

 「3製品はいずれも1号機に近いものばかりのため、サービスマンも初めて扱う機種となる。しかし、サービスマンには東京までリコーの技術研修を受けてきてもらっているため、何かあった場合も安心である。リコーのサービスマンはサービスに"魂"が入っていることを感じる」(佐川社長)

 また、佐川社長に続いて挨拶したリコー(株)のリコーグラフィックコミュニケーションズBUプレジデントの加藤茂夫氏は、「デジタルプリンティングによって新しいビジネスモデルを生み出していく--。メーカーにとってこんなに嬉しいことはない。リコーとしてもこれに賛同し、単に製品を供給するだけでなく、そのお手伝いをするパートナーとしてコミットしていきたい」との姿勢を示した。

 また、リコージャパン(株)PP事業部事業部長の三浦克久氏は、「佐川印刷様とはPODでお手伝いをスタートさせてもらったが、吉田工場に来るたびに素晴らしい工場になっていると感じている。リコーはPODでは、市場からある程度の評価をいただいているが、インクジェット分野ではこれからである。ここをさらに伸ばしていきたいが、これはリコーだけでは実現できない。先駆者である佐川印刷様の協力とアドバイスを得ながら伸ばしていきたい。佐川印刷様とリコー、そして印刷業界の3者がWinWinWinの関係になれるように努力していきたい」と、佐川印刷にさらなる協力を求めた。

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宇和島から世界へ製品提供 〜 吉田工場にリコー3製品を一挙に導入

2022年1月5日企業・経営

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リコーのネットワーク網の広さを信頼し、田舎の地に最新技術を導入


 そして、そのある程度の「総仕上げ」として設備したのが、2021年10月に導入したリコーの3製品だ。そして12月13日、「Sakawa Digital Printing Factory」としてオープン。さらなるビジネス領域拡大に向けた生産ラインの実働を開始している。「宇和島から全国、そして世界へ高付加価値な印刷物をお届けしていきたい」(佐川社長)。吉田工場のデジタル設備で生産したカレンダーは「FESPA AWARDS」での受賞歴もあり、すでに世界的にも高く評価されている。同社はリコーとデジタル関連設備で吉田工場から日本全国へ、そして世界へ高付加価値製品を提供していくための「オープンイノベーション」契約締結を予定しているが、佐川社長は今回の3製品の導入により、その準備が一歩進んだと自信を示す。

 「新たな印刷分野への展開を求めて投資を続けていきたい。ただ、我々のような中小企業では経営資源、とくにヒューマンリソースに限界がある。世界的なメーカーであるリコーの協力を得ながら進めていきたい。新たに導入した3機種は、いずれも第1号機に近い機種。このような田舎の地に最新技術を導入するのは不安もあったが、リコーとはPODで10年来の付き合いがあり、そのサービス体制には安心感がある。また、リコーのネットワーク網の広さを信頼し、今回の導入を決定した」(佐川社長)

 また、長年のリコーとの付き合いにより佐川社長が感じているのは、リコーのサービスマンの献身的な姿勢だという。そしてこれも今回の導入を後押ししたようだ。

 「3製品はいずれも1号機に近いものばかりのため、サービスマンも初めて扱う機種となる。しかし、サービスマンには東京までリコーの技術研修を受けてきてもらっているため、何かあった場合も安心である。リコーのサービスマンはサービスに"魂"が入っていることを感じる」(佐川社長)

 また、佐川社長に続いて挨拶したリコー(株)のリコーグラフィックコミュニケーションズBUプレジデントの加藤茂夫氏は、「デジタルプリンティングによって新しいビジネスモデルを生み出していく--。メーカーにとってこんなに嬉しいことはない。リコーとしてもこれに賛同し、単に製品を供給するだけでなく、そのお手伝いをするパートナーとしてコミットしていきたい」との姿勢を示した。

 また、リコージャパン(株)PP事業部事業部長の三浦克久氏は、「佐川印刷様とはPODでお手伝いをスタートさせてもらったが、吉田工場に来るたびに素晴らしい工場になっていると感じている。リコーはPODでは、市場からある程度の評価をいただいているが、インクジェット分野ではこれからである。ここをさらに伸ばしていきたいが、これはリコーだけでは実現できない。先駆者である佐川印刷様の協力とアドバイスを得ながら伸ばしていきたい。佐川印刷様とリコー、そして印刷業界の3者がWinWinWinの関係になれるように努力していきたい」と、佐川印刷にさらなる協力を求めた。

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