キーワードで検索

太陽堂成晃社、新たな市場創出に挑戦 〜 デジタル加飾を核とした事業開始

クルツ製・デジタル箔システム「DM-LINER」導入

2017年6月15日ケーススタディ

コールドフォイル印刷における校正作業の効率化を実現

 2015年に同社が導入した「DM-LINER」は、デジタル印刷機で出力されたトナー部にのみ反応するデジタル箔転写システム。トナーにのみ反応するシステムなので、どんなデザインに対しても金型を必要とせずに、箔転写が可能。この特性によりデジタル印刷機の強みである可変印刷にも対応でき、1枚1枚異なる絵柄に対し、箔転写を施すことができる。当然ながら、極小ロットの箔転写にも柔軟に対応できる。

東松山工場に設置されているDM-LINER
 加工プロセスとしては、まず、箔転写したい絵柄をデジタル印刷機で印刷する。次に、その出力物を「DM-LINER」に通すことで、トナーが熱で溶けて接着剤の役割を果たし、トナー部分にのみ箔が転写される。さらに、その箔転写された印刷物の上にもう一度、印刷することもできるので、様々なカラーバリエーションによるメタリック表現が可能となる。

 具体的には、シルバー箔の上に黄色を印刷することでゴールド箔を演出でき、そのほかの色についても同様のメタリック表現ができるので、複数色の箔を用意しなくても多彩な色表現を実現する。さらにナンバリングやQRコードなどの可変情報にも問題なく箔転写できるので、偽造防止加工の機能も有している。
多彩なメタルカラー再現も可能
 この「DM-LINER」の導入により、同社の校正作業は、劇的に改善していくこととなる。

 「まずは、箔が転写される部分をインディゴ7800でスミ1色で印刷する。その印刷物をDM-LINERに通して、箔処理を施し、最後にインディゴ7800で4色を印刷する。当然ながら必要部数だけを印刷できるので予備紙なども一切発生せず、刷版コストも完全に削減する。さらに作業時間も20分程度で完了する」(宮本社長)

新着トピックス

リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]

2025年6月27日ケーススタディ

 「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む

accuriopress_c14010s_20250529_tn.jpg

コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開

2025年6月4日製品・テクノロジー

 コニカミノルタジャパン(株)は、デジタルカラー印刷システムの最上位機種「AccurioPress(アキュリオプレス) C14010シリーズ」の発売を記念して4月23・24日の2日間、...全文を読む

最新ニュース

dp_epson_ep_101_20250807_tn.jpg

エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定

2025年8月7日

 セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む

dp_ricoh_pro_d1600_20250801_tn.jpg

リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始

2025年8月7日

 (株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む

dp_orobe_20250729_tn.jpg

コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始

2025年7月29日

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む

太陽堂成晃社、新たな市場創出に挑戦 〜 デジタル加飾を核とした事業開始

クルツ製・デジタル箔システム「DM-LINER」導入

2017年6月15日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

コールドフォイル印刷における校正作業の効率化を実現

 2015年に同社が導入した「DM-LINER」は、デジタル印刷機で出力されたトナー部にのみ反応するデジタル箔転写システム。トナーにのみ反応するシステムなので、どんなデザインに対しても金型を必要とせずに、箔転写が可能。この特性によりデジタル印刷機の強みである可変印刷にも対応でき、1枚1枚異なる絵柄に対し、箔転写を施すことができる。当然ながら、極小ロットの箔転写にも柔軟に対応できる。

東松山工場に設置されているDM-LINER
 加工プロセスとしては、まず、箔転写したい絵柄をデジタル印刷機で印刷する。次に、その出力物を「DM-LINER」に通すことで、トナーが熱で溶けて接着剤の役割を果たし、トナー部分にのみ箔が転写される。さらに、その箔転写された印刷物の上にもう一度、印刷することもできるので、様々なカラーバリエーションによるメタリック表現が可能となる。

 具体的には、シルバー箔の上に黄色を印刷することでゴールド箔を演出でき、そのほかの色についても同様のメタリック表現ができるので、複数色の箔を用意しなくても多彩な色表現を実現する。さらにナンバリングやQRコードなどの可変情報にも問題なく箔転写できるので、偽造防止加工の機能も有している。
多彩なメタルカラー再現も可能
 この「DM-LINER」の導入により、同社の校正作業は、劇的に改善していくこととなる。

 「まずは、箔が転写される部分をインディゴ7800でスミ1色で印刷する。その印刷物をDM-LINERに通して、箔処理を施し、最後にインディゴ7800で4色を印刷する。当然ながら必要部数だけを印刷できるので予備紙なども一切発生せず、刷版コストも完全に削減する。さらに作業時間も20分程度で完了する」(宮本社長)

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP