さらに、ピアノのようにテーブル幅いっぱいに136個のバキュームスイッチが配置されている。各々のバキュームチャンネルが開閉可能で、デュアルロールの間のエリアなどをオフにしてエアー漏れを防ぐことができる。指先による軽いタップ操作のみでオンオフ切替が行われ、すべてのエリアをオンまたはオフにするのはわずか4秒程度。このバキュームスイッチも特許出願中の技術となっており、大野社長は「マスキングテープを貼るオペレーターの手間が省けるほか、不要なところはオフにできるため、音も静かになる」と同機能のメリットについて説明している。
また、4本のステータスインジケーターが装備されているため、離れた位置からでも機械の状態と印刷ジョブの進行状況を確認することができる。オペレーターは室内の別の場所で他の作業を行っている際にも「Karibu」に目を配ることができるため、多能工にも配慮した機能であると言えそうだ。
この他、波打つメディアを金属ホルダーで抑え込むエッジホルダーなどの機構も搭載している。
専用インク、ソフト開発〜インクの柔軟性、簡単な面付けが可能に
swissQprint社は今回、Karibu用として、ロールtoロール専用のインクを開発した。硬化後のインクは柔軟性があり、多様なロールメディアに使用することが可能。インクはNVCフリー、Greenguard Gold認証を取得済みで、印刷したものを学校や医療機関などでも使用できる。
さらに、Karibu用のプリンタソフトウェア「Lory」を開発した。ドラッグ&ペーストによる簡単な面付け作業が可能になったほか、バキュームの強度なども細かい数値を入れて管理できる。ジョブ進行状況の確認やインクの残りなども確認でき、QRコードによりインクの素性を読み取り管理することもできる。このほか、コントロールパネルも埋め込みではなく、角度を代えて動かすことができる。大野社長は「細かいところになるが、作業のやりやすさなど、人間工学的にも配慮した設計となっている」と説明する。
Karibuは、すでにスイスとドイツの2社のユーザーが導入して実稼働を開始している。ハンドリングに優れていることや、24時間稼働にも耐える耐久性、インクの柔軟性、そして最高1,080×360dpiで212平米/時の生産性などが高く評価されているようだ。すでに全世界で13台を受注しているようで、大野社長は「全世界でソフトサイネージが伸びていく中、Karibuの需要はますます増えてくると確信している」として、将来的な国内での普及にも自信を見せている。
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