目視では検出不可能な欠陥を検出
「これを見つけるか?とツッコミを入れたくなるような欠陥までも、検出してくれる」。高野課長は、DAC検査装置の検査品質についてこのように驚きを表現する。
バリアブル印刷検査装置に搭載されている「Cocoセンサー」は、スキャナタイプのラインカメラ。通常のレンズを通すカメラの場合、局面のため、真ん中と端で収差が出たり、ピントが若干変わる可能性がある。その点、Cocoセンサーはスキャナであるため真ん中も端も同じ精度で撮像できるため、検査精度も均一で、バラツキなく検査できる。
高野課長は「デジタル印刷に版はないが、例えるなら『版キズ』のように、マスターデータに問題が生じることがある。その場合、通常は良品と判断してしまうが、DACの検査装置はそのようなハンコのキズによる欠陥も検出してくれる」と、従来の「目検」では不可能であった欠陥を検出できる検査品質に脱帽の様子である。
さらに高野課長が高く評価するのは、簡単な操作性に加え、サーバでの履歴管理によりオペレーターのスキル向上にもつながったことだ。
「最近は職人といってもパソコンやコンピュータも使用する。履歴などの情報を提供すれば、それを見ながら現場で汲み取り、どんどん改善していく。検査装置の導入は現場の進歩にもつながった」(高野課長)
AI検査のさらなる向上に期待
DACでは、ディープラーニングを使用して自動欠陥分類分析作業のサポート、また、欠陥検出が不鮮明で判別しづらい画像を超解像度拡大するなど、AIを活用した技術をすでに開発しており、グラビア検査装置に先行的に搭載している。高野課長は今後、自社の「Crossover」にもこのAI機能を搭載することを前向きに検討しているという。
「現在の検査装置でも色別の欠陥分析などは行えるが、AI機能を搭載すれば、検査装置側目線の分析でなく、現場環境の見直しにも貢献できる『お客様目線』での分析ができると担当者から聞いており、大変楽しみにしている」(高野課長)
高野課長は「将来的には検査機はすべてAIになるのではないか」と予測しており、DACのすべての検査装置へのAI搭載に期待する。「品管からもすごく好評」(高野課長)と絶賛するDAC検査装置を活用し、今後もあらゆる課題解決と技術向上を実現していく考えである。
新着トピックス
2025年10月1日製品・テクノロジー
産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は今年4月、同社初のUV-DTF(UV硬化式...全文を読む
2025年9月30日製品・テクノロジースペシャリスト
最速900メートル/分の超高速印刷が可能なPROSPERヘッドは、日本でもDM市場を中心に数百台が稼働しているが、コダックジャパン・プリント事業部デジタルプリンティング営業本部の河原...全文を読む
最新ニュース
SCREEN、京都芸大・月桂冠と産学連携 - 学生デザインラベルの日本酒商品化
2025年10月8日
京都市立芸術大学(以下「京都芸大」)、月桂冠(株)、(株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下「SCREEN」)の3者は、産学連携による共同プロジェクトを実施し、京都芸大・...全文を読む
ミマキ、OGBS2025で昇華転写用IJプリンタ「TS200」を国内初披露
2025年10月2日
(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、9月30日と10月1日に東京・池袋のサンシャインシティにおいて開催されたオーダーグッズビジネスショー(OGBS)2...全文を読む
swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日
2025年10月1日
swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む
ユニードパック、印刷不良の原因究明で印刷機の改良に貢献
Indigo20000×DAC検査装置:履歴管理でフィードバックが容易に
2023年1月5日ケーススタディ
目視では検出不可能な欠陥を検出
「これを見つけるか?とツッコミを入れたくなるような欠陥までも、検出してくれる」。高野課長は、DAC検査装置の検査品質についてこのように驚きを表現する。
バリアブル印刷検査装置に搭載されている「Cocoセンサー」は、スキャナタイプのラインカメラ。通常のレンズを通すカメラの場合、局面のため、真ん中と端で収差が出たり、ピントが若干変わる可能性がある。その点、Cocoセンサーはスキャナであるため真ん中も端も同じ精度で撮像できるため、検査精度も均一で、バラツキなく検査できる。
高野課長は「デジタル印刷に版はないが、例えるなら『版キズ』のように、マスターデータに問題が生じることがある。その場合、通常は良品と判断してしまうが、DACの検査装置はそのようなハンコのキズによる欠陥も検出してくれる」と、従来の「目検」では不可能であった欠陥を検出できる検査品質に脱帽の様子である。
さらに高野課長が高く評価するのは、簡単な操作性に加え、サーバでの履歴管理によりオペレーターのスキル向上にもつながったことだ。
「最近は職人といってもパソコンやコンピュータも使用する。履歴などの情報を提供すれば、それを見ながら現場で汲み取り、どんどん改善していく。検査装置の導入は現場の進歩にもつながった」(高野課長)
AI検査のさらなる向上に期待
DACでは、ディープラーニングを使用して自動欠陥分類分析作業のサポート、また、欠陥検出が不鮮明で判別しづらい画像を超解像度拡大するなど、AIを活用した技術をすでに開発しており、グラビア検査装置に先行的に搭載している。高野課長は今後、自社の「Crossover」にもこのAI機能を搭載することを前向きに検討しているという。
「現在の検査装置でも色別の欠陥分析などは行えるが、AI機能を搭載すれば、検査装置側目線の分析でなく、現場環境の見直しにも貢献できる『お客様目線』での分析ができると担当者から聞いており、大変楽しみにしている」(高野課長)
高野課長は「将来的には検査機はすべてAIになるのではないか」と予測しており、DACのすべての検査装置へのAI搭載に期待する。「品管からもすごく好評」(高野課長)と絶賛するDAC検査装置を活用し、今後もあらゆる課題解決と技術向上を実現していく考えである。
新着トピックス
-
樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
2025年10月8日 ケーススタディ
-
ダイコウラベル、新市場への進出に貢献〜デジタルの強みで顧客メリットを創出
2025年10月7日 ケーススタディ
-
ミマキ、UV-DTF市場に参入〜プリント形状の課題を解決
2025年10月1日 製品・テクノロジー
-
コダック、パッケージ分野で新アプリケーション開拓へ
2025年9月30日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
青森県コロニー協会、多様性のある職場環境の構築を支援 [インプレミアIS29s導入事例]
2025年9月30日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 63shares講談社、フルデジタル書籍生産システムが新たな領域に
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 44shares富士フイルムBI、デジタル印刷ワークフローソフトウェアが「IDEA」ファイナリストに
- 40shares樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 37sharesSCREEN GAとSCREEN GPJ、「パッケージに彩りを」テーマに「JAPAN PACK 2025」に出展
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28sharesパラシュート、Webプラットフォームをベースとした販促資材管理サービスの提供開始
- 28shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催